最近、マインドフルネスに関する質問を受けることが増えました。
来年度はマインドフルネス研修の需要が増えそうですので
ここで簡単にマインドフルネスの概要を紹介させていただきます。
マインドフルネスは、第3世代の認知行動療法と言われています。
ちなみに認知行動療法の発展において、
第1世代が「行動療法」、第2世代が「認知療法」
そして第3世代が「マインドフルネス心理療法」です。
行動、感情、思考の連動性を活用し
第1世代の行動療法では、行動を変えることに焦点を当てます。
第2世代の認知療法では、思考を変えることに焦点を当てます。
つまりストレスは、ある出来事から生まれるのではなく
その出来事をネガティブに解釈することから生まれると考え
人それぞれの物事のとらえ方(思考)に焦点を当て
効果的でない思考に対し改善のアプローチをしていきます。
弊社の研修の多くが言葉を中心とした行動(やり方やスキル)
そして思考(考え方のクセや物事の解釈の仕方)に焦点を当てて
改善のアプローチをしていますので、
この2つの療法の考え方や発想と共通するものがあります。
そして第3世代がマインドフルネス心理療法です。
「感情」は、「行動」や「思考」とは異なり
残念ながら自分の意思で変えることはできません。
しかし、今の「感情」に気づくことは大切です。
気づけば効果的な対応をすることが可能になるからです。
第3世代のマインドフルネスは、第1世代の行動療法や
第2世代の認知療法を否定しているわけではありません。
基本的には100%肯定した上で、それらをベースして
新たな積み上げをして、さらに強化しているような感じです。
弊社が実施する「あり方に関する研修」や「傾聴研修」は、
マインドフルネスの考え方や発想と共通するものがあります。
マインドフルネスの基本は「呼吸法」です。
この呼吸法を用いて「今」に集中します。
つまり「前後際断」です。
私たちの意識は、
たいてい過去か未来に向いていて
めったに今この瞬間に向いていません。
1日の中のいくつかの瞬間を
「目覚めている」瞬間にするのです。
行動療法や認知療法は、
どちらかというと「やりかた」に焦点を当てていますが、
マインドフルネスは「ありかた」に焦点を当てています。
弊社の最大の「強み」は傾聴に関する研修ですが
SYP傾聴は、まさにマインドフルネスの実践です。
たくさんの関心事を手放し(いったん脇に置いて)
今ここにいる目の前の相手のすべてに100%集中し
向き合うことによって初めて実現する究極の傾聴スキルです。
今後は今までの研修内容とリンクさせて
新たな研修を展開することも可能ですし、
もちろんマインドフルネスから始めることも可能です。
興味関心のある方は、是非お問い合わせください。
写真は、マインドフルネスのワーク実習中の猫です。