コミュニケーションの質を飛躍的に高め
人と人との絆や一体感を醸成するペーシング。
ペーシングスキルの一つである「一緒に取り組む」は
ラポール(信頼関係、安心感、親密感、一体感)形成に
効果を発揮するだけでなく、多くの副産物も生み出します。
今日の山梨日日新聞に面白い記事がありましたので
ご紹介します。
児童が笑顔になる理由
目の前に2枚の写真がある。
共に来年度から実施される、小学校の新学習指導要領に基づく
「外国語(英語)活動」の授業風景。取材の際に撮影したものだ。
5、6年生を対象にした外国語活動は、文部科学省によると
「『担任が中心』となり、ALTを活用しながら
慣れ親しむのが望ましい」とされている。
写真の1枚目、北杜・小泉小は担任が片言の英語で授業を進め、
ALT(外国語指導助手)はサポート役に。
もう1枚の甲府・舞鶴小は、ALTが授業を主に行い、
担任は児童と同じように授業を受けている。
同校は昨年度まで国語と算数の指定研究校。
有泉幸雄校長は「今はこの2科目を強化することで手いっぱい。
『担任中心』になるのは来年度以降から」と説明した。
教師たちは定期研修会を開き、ALTによる模擬授業で
積極的に学んでいる段階という。
2枚の共通点は児童たちの笑顔―。
初めて出合ったフレーズを、ゲーム形式で
文法からではなく音から学ぶ授業は、児童の好奇心を旺盛にさせる。
だが、それ以上に児童を笑顔にさせるものは何だろうと考えた時、
児童同様に失敗しながらも片言の英語で相手に伝えようと奮闘する
教師たちの姿が目に留まった。
ほかの教科の授業ではなかなか見られない光景かもしれない。
両校の児童からは「先生が自分たちと一緒に英語を学ぼうとする
姿勢にホッとする。頑張る勇気をもらえる」といった意見も。
「担任中心」であれ、「ALT中心」であれ、
英語に慣れ親しむという点では小泉小も舞鶴小もクリアしているだろう。
写真の中の笑顔が、教えてくれている。
関連記事