説明責任はリーダーシップスキルの上位に挙げられると思います。
パックンさんの参院選と政治に関するコメントですが、
リーダーシップに関するコメントとして読むこともできます。
国民への説明こそが重要 パックンさん
日米で民主党政権が生まれた。
しかし今、どちらも同じ壁にぶつかっている。
野党として政策を掲げることと、与党として実行することの難しさ。
オバマ大統領は理想と現実のギャップに悩まされ、
鳩山由紀夫前首相は辞職にまで追い詰められた。
共通しているのは、行動とその真意がきちんと国民に伝わっていないことだ。
米国もそうだけど、野党のときの公約を実現させるのは簡単ではない。
だからこそ、首相の独り善がりに見える行動は禁物だ。
例えば日本の場合、普天間移設問題では公約しては破るという繰り返しで、
国民に具体的な説明もなければ、プロセスに参加するチャンスも与えなかった。
公約として、鳩山前政権が沖縄県外に移設させると言ったのは
素晴らしかったと思う。ただ全部勝手に進めて、勝手に戻って、
勝手にあきらめたように見えた。葛藤もあったはずだが、
何でできなかったのかが国民に伝わっていなかった。
みんなを説得するのはビジョンを示すだけでは駄目。
うまくいっていない時ほど必要なコミュニケーションが足りなかった。
国民の怒りと希望が民主党政権を誕生させた。
菅直人首相には、国民としっかり対話をし、
一緒に頑張る姿勢を見せてくれることを期待する。
今回の投票は相当悩むでしょう。
民主党には、しっかりやれとむちを入れたい。
でも、入れすぎて何もできなくなるのは面白くないし。
こんなに素晴らしい国がぐずぐずしているのはもったいない。
日本の将来がかかる参院選と政治の動きを見つめたい。
選挙権がないから無責任な発言ですけれど。
パックン(本名パトリック・ハーラン)さん 米国出身。
日本人と漫才コンビ「パックンマックン」を組む。
ハーバード大卒後、1993年に来日。39歳。