自縛ポエトリー/ういに宛てた作品作りを、僕はしません。 | 独奏撃の'毒'創劇

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弾き語りとバンドとポエトリーリーディングな「表現」中毒、少年(しょーや)のブログです。

僕はこの先、自縛ポエトリー/ういに宛てた何らかの作品作りやパフォーマンスをしません。

 

ういちゃんがいなくなってしまってから、沢山の人がういちゃんのことを思って作品を作り、披露している姿を見させて頂きました。

勿論その方々や、思いを紡いだ作品を作る行為自体を否定する気は全くありません。

 

あくまで僕個人の考えとして、です。

 

 

Twitterでお伝えしている通り、81日のういちゃんのお誕生日に彼女の音源公開は予定通り行います。

ですが、《少年(しょーや)個人の作品として、自縛ポエトリー/ういに宛てた作品》を作ることはありません。

 

76日、鑪ら場のイベントで僕はOIAUENとしてパフォーマンスをしました。

出演のお誘いにOKを出したのは「さよならディストーションサウンド」が、ういちゃんと一緒に作った作品だからです。

 

714日、新栄DAYTRIVE

不羈魂邂闢-灯葬-にて、この日限定仕様の「撃吐」を披露しました。

「撃吐」も、ういちゃんと一緒に作った作品です。

 

81日に公開予定の音源3点も、僕がういちゃんと一緒に作った作品や、僕の立ち上げたイベントに寄せてういちゃんが提供してくれた作品が僕の手元にあるので、お披露目を決めました。

 

つまり、僕は『ういちゃんに誘われて一緒に作った作品や、ういちゃんが関わってくれた作品』しかお披露目していないんです。

それには、理由があります。

 

 

以前更新したブログでも書いた通り、僕とういちゃんはとても近い間柄の関係でした。

実はOIAUENの楽曲制作が始まる少し前、「なんでカバー曲やってる人がカッコよくて、オリジナルやってる人がダサい奴ばっかなんだよ!拓(僕の本名です)は絶対うんこ味のカレーになんかならないでよ?」と言って「さよならディストーションサウンド」の詩がプリントされた紙を贈ってくれました。

それと同じくらいの頃、僕はういちゃんに宛てた詩を本人にプレゼントしています。

 

 

一番伝えたいことを、

一番伝えたい相手に、

既に伝え終えています。

 

 

僕らはお互いに沢山の秘密を共有して一緒に笑ったり泣いたりしてきました。

人には見せたくない弱い部分や、人には言いたくない汚い部分……

ういちゃんと2人で分け合ったそれらを、ういちゃん以外の人に具体的に伝える気はありません。

この先も変わらず、僕とういちゃんだけの秘密です。

普段から頻繁に顔を合わせられるわけではなかったので、僕らは時間を見つけてそうやって互いの「現実」を分け合って色んな話をしました。

如何わしい表現かもしれませんが、僕らはそれを「心のセックス」と呼んでいました。

 

僕が、いなくなってしまったういちゃんに宛てた作品を作らない理由のひとつは

『僕とういちゃんにしか理解出来ない内容になってしまう』

イコール

『第三者が見聞きすると誤解を与えてしまう』

という事です。

 

 

少し話は変わります。

 

 

僕が何らかの作品を作った時、ういちゃんはいつも自発的にレスポンスをくれたんです。

例えば僕が自分の音源を作り、ういちゃんがそれを手に取ってくれた時、僕が「どうだった?」と催促をしなくても自分から具体的な感想を連絡してくれていました。

「撃吐」を制作していた時もそうでした。

出来たてホヤホヤの「撃吐」の楽曲を制作チーム内だけにお披露目したら、個人的に長文の感想を連絡してくれました。

その反面、制作チームのグループLINEではほんの一言二言の簡単な文章だけでした。

「一番伝えるべき人じゃない誰かがいる場で、あれこれ言っても仕方ないしなぁ」という意図でした。

 

ういちゃんの凄いところは、良い点だけではなく悪い点も含めた意見を聞かせてくれるんです。

「仲がいいからと言って何でもかんでも認めるわけじゃない。間違ってるというか、ダメなこともちゃんと言い合えなきゃ嫌だ」という話をしてくれた時もありました。

それを、彼女は自分からすすんで行っていたんです。

 

僕が、いなくなってしまったういちゃんに宛てた作品を作らないもうひとつの理由は

『ういちゃんからのレスポンスが貰えないから』です。

本人がどう思ったか・どう感じたかを、本人の口から確認出来ないという状況に僕は耐えられません。

催促をしたくても、それすら伝えることが出来なくなってしまいました。

 

 

それに加えて前述通り、僕とういちゃんは既に作品を通してお互いの気持ちを伝え合っています。

このタイミングで改めてういちゃんに宛てたラブレターを書いても「いやもう分かってるから」と、きっとういちゃんに笑われます。

それに、ラブレターは宛名本人にしか読ませたく(聞かせたく)ありません。

不特定多数の誰かに見聞きされてしまう場で、僕は、たった一人に宛てたラブレターを読みたくないです。

 

 

こういった理由で、僕はこの先ういちゃんを思って作品を作る事はありません。

繰り返しになりますが、意図的に彼女に向けた作品を作り、披露する方々を否定する気は全くありません。

 

 

この先も僕は僕のペースで何らかの作品を作って、出来る範囲でお披露目していく事は続けていくと思います。

少年(しょーや)が次に何らかの作品を公開した時は、ういちゃんの件とは全く関係の無い内容です。

 

 

 

僕とういちゃんの間にある「秘密」(=お互いの思いの丈)は、僕とういちゃんだけのものです。

きっと、ういちゃんを知っている多くの方がそうであるのと同じように。