どん底は 何度味わっただろうか?

 

父の倒産で 見知らぬ土地で たった一人での極貧生活。

11歳の少女の髪は真っ白になった。

 

妹を出産した母は 愛人の元へ、 赤子は 5年生の私の手に。

世話のため学校に行けなくて 辛かったこと。。。

 

 

店の開店当初、長女をおぶって洗い物に立った、6時間も。

娘が40度の熱を出しても見てやれず、閉店後けいれんをおこし救急車を呼んだ。

 

 

ようやく元旦の休みに入っても、毎年 親戚一同が押しかけ ふらふらになりながら

家事全般で走り回った。

 

 

父と離婚後お金に困った母が、義両親に金の無心にきた。

姑との仲が険悪になり、出ていけ と言われ 荷物をまとめていたら

夫が「一緒に行く」 と言ってくれた。 思いとどめ すべてを飲み込んだ。

 

 

思い出せばきりがない。   乗り切ってきたではないか! しかし、、、

 

この度の試練は 桁が違う!

 

折しも 家業倒産の嵐が吹き荒れ 長男の破壊癖とのWパンチで

我が家は まさに地獄の様相を呈した。 

 

 

渡り鳥の空路は何処へ?

回遊魚の海路は果たして?

 

 

 

 

 

 

 

 

広汎性発達障害、  高機能自閉症、 アスペルガー症候群、 自閉スペクトラム症、

 

よくもまあ、と言うくらい 年代ごとに 障害名を頂いた。。。

 

12歳~ 20歳頃 彼の人生のなかで一番辛い暗黒時代に突入する。

 

 

作曲がしたい、音大への準備がしたい、ということでバイオリンはお休みし、

ピアノに戻った。

 

 

中学の支援学校は 障害が軽いということで入れて貰えなかった。

 

そろそろ学校での いじめ が始まる。

コミュニケーション障害・・・ 空気を読めない  空想好きの変人

 

図書館で突っ伏していると 寄って集って頭を小突かれた。

廊下を歩くと キモいと言われ みんな避けて通っていく

 

独りぼっちで どんなにきつい毎日だったか・・・

 

音大に入りたい!  その一心で耐えた。 休むことなく通い続けた。

 

 

地方の音大でも 受験前には教授のレッスンを受けるのが常だ。

高額なレッスンの後にきた 評価は、、、

 

予想通り~  注意を聞いていない  楽譜を無視して勝手に作るetc…

 

もちろん 本人は精一杯頑張ったのだ!

教授の顔色を見て 合わせる器用さを持ち合わせていなかっただけ...

 

既存の楽譜に 最大限 忠実に弾くことを強要される音大受験は

息子には不向きであったことを改めて思い知らされた。

 

 

高校卒業後、行き場を失った息子は 苦しさのあまり暴走する。

 

私は ヨガ教室運営で 殆ど家にいない。

夫も 店が大変な時で、帰宅はいつも深夜。

 

バイトに行けば 三日で首になる、  粘り強い彼は何度も挑戦する。

引っ越しのバイトでは 散々蹴られ怒鳴られ 心身ともにボロボロに・・

 

ヨガレッスンを終えて 夜遅く帰宅すると

床一面に陶器やガラスの破片が、、、 壁は穴だらけ、、 大切な手は血まみれに

 

夢を打ち砕かれ  先の見えないストレスで 限界だったのだろう

 

     強度行動障害 を併発していた。

 

    家中の破壊が始まった。 

 

風呂のタイルを砕き トイレの壁は穴だらけ

床板までバキバキに  廃屋同然となるのに時間は掛からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
さて、音楽教室のほうは、、、

 

 

毎回の作曲の宿題は、 幼児ということで 母親との共同作業のようで~

 

大変だという話は聞いたが ⁇

 

私は連れて行くだけ、 一切ノータッチ!

 

ピアノの前に座れば 勝手にその時の気分で 即興で様々な音色が出てくる♫

 

しかし  やはり障害のせいか? 合奏があまり好きではなかった。

 

 

6歳から個人レッスンに切り替えた。

案の定、先生の 「信じられない!」 と 「天才です!」の言葉、、、

あげくは 「私でいいのですか?」、、、

 

楽譜通りには弾かず 自分で作り変えてしまう

扱いづらい生徒のようだった。

発表会では 毎回オリジナル曲を弾かせて頂いた。

 

 

本人の希望もあり、 8歳からバイオリンに転向した。

岡山から倉敷まで運転し レッスンに通った。

親にも子にも厳しい先生で、礼儀から叩き込まれた。

まっすぐに立つ訓練、 集中して注意を聞く、楽譜の決まりを守る!

 

半泣きで頑張り、やめるとは言わなかった、、、

大好きなゲームボーイの機器を、ある日 自ら金槌で壊した。

   「これがあるとレッスンが進まない!」

 

3か月後の発表会では エルガーの「愛の挨拶」をノーミスで‼

 

 

                                 これから始まるであろう 音楽人生の基礎を学んだ日々であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家のアップライトピアノは、長女の入学祝いの義父からの贈り物であった。

 

 

 

                      

 

仕方がないので習わせたが、バイエルから一向に進まず どうも不適だったようだ。

 

姉が嫌々弾いているピアノに よちよちと駆け寄り、鍵盤を叩いて邪魔をしていたっけなぁ~

 

さぁ! 音楽教室では 幼児クラスから いきなり専科に入らされ、、、

 

毎回のレッスンでは 必ず作曲の宿題が出た。

 

 

私が 前世 を信じるきっかけになったエピソードがある。

 

絶対音感 をもつ子供たちだけの専科の 初めてのレッスン。。。

 

みんなちゃんと楽譜に書いてきて おりこうさんに弾いている (^^♪ 

 

息子に作曲なんて無理だし、今日は見学だけして と思っていた、、、

 

息子の順番がきた ・・・ 「すいません、作っていませ、、、 

 

♫~  突然 弾きだしたのだ‼  🎶~ それも両手で 流暢に!

 

バラード風のやさしい音色  

 

     みんな 唖然      私は 茫然

 

とても4歳の子が弾く曲ではない!  それも即興で!

 

それからは 事あるごとに胎教を聞かれた。

 

 

その日の帰り道、 図書館に駆け込み 音楽家の死因について調べた。 

昔の音楽家は 梅毒で脳をやられて早死にするケースが多いと、、、

 

生まれてから習得したのでなければ、 前世の記憶 しかないだろう。。。

 

いくら模索しても答えは出ない、  35年経った今も 不明のまま。。。 

 

 

 

 

渋々 大手の楽器店の音楽教室へ。。。 まずは見学。

 

本人は何のことやら 空想遊びに夢中で 目は空を舞い 現世にいない。

 

4,5歳の女の子ちゃんが8人ほど  みんな可愛くて 嬉しそう。。。

 

輪になって お歌タイム♫  一人寝ている我が子💦  帰ろうかと

 

音あてごっこが始まった。ド! ミ! ソ! みんな元気がいい

 

まだ寝ている。。。   2音ぐらいから 目がシバシバと、、、

 

和音が始まった。ドミソ! シレソ! レファラ! 

 

みんな良く知ってるなぁ~  他人事のように感心していると、、、

 

なんと参加し始めたではないか! 小さい声で  ミソシ  ラドミ

 

ピアノの音は4つ同時に!  レファラド! 2人しか答えていない!

 

息子と 女子一人のバトルが始まった!  私は目を白黒 👀

 

ピアノの音は5つ同時に!!  ミソシレソ‼  ファラドミソ‼。。。

 

すでに息子の独断場であった  なんで  どうして

 

音符なんて教えたこともないし  音の名をなぜ知ってるの

 

障害のある我が子に 絶対音感 があることを知った。

 

帰り道、救急車のサイレンを シーソーシーソ と。。。