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師渡口先生の時代でも「空手をはじめて、まずは3年間はサンチン立ち」と言われるほど重要視されてきた。
修行者は日々の鍛錬で頻繁に行いまた基本として行います。
一般的な解釈ではサンチン立ちを行う事で呼吸と動作の一致、剛柔流に必要な筋骨の向上など目指しています。
今回紹介する宮城隼夫先生の「サンチンと気」(琉球秘伝 女踊りと武の神髄)の中でまた独自の視点でサンチンについて語ってるいるのでこちらで紹介していきたい。
(琉球に気の概念は存在したか?など興味深い項目があるのでまたの機会に紹介していきます)
【サンチンの突きはなぜ中段突きなのか?】
この問いに答えを出すのはなかなか難しいと思います。
サンチンの中段突きは「先生から教えてもらったから」というのが私達の一般的な考え方だが宮城隼夫先生の解釈が一味違う。
独自の視点で紹介しているのでみてみよう。
「上段突きでは胆中丹田に意識できても臍下丹田にまでは意識しにくい
また「下段突きでは、手の往復動作が胆中丹田を通り過ぎてしまいうまく丹田全体を意識しにくい。
サンチンは呼吸と気の回りを一体化させるためゆっくりと息を吐く」
引用: 「サンチンと気」(琉球秘伝 女踊りと武の神髄
引用:https://www.1sshindo.com/blog/zenith18561/
剛柔流のサンチンの動作に「気」の概念を取り入れて解説している事はあまり聞いた事がありませんし
渡口先生は空手のにおいて気の存在を明確にはしていません。
しかしながら、平川師範は自ら気功施術を行い
その上に空手の稽古以外に気を用いた独自の稽古をする。
サンチン(空手)と気の関係についてだんだんと興味がわいてきました。
【サンチンと禅】
宮城隼夫先生はさらにこう続けます。
サンチンは禅宗における瞑想法「立禅」を母体とする。
本部御殿手にもサンチンに似た「元手」という気を養成するのに適した型がある。
引用: 「サンチンと気」(琉球秘伝 女踊りと武の神髄
やはり同じ沖縄の武術。本質的な部分は非常に似ている。
私はまだその「元手」を見た事がありません。
(機会を見つけて宮城先生に教えてもらう事にしよう)
サンチンを稽古するときはこの気の概念を取り入れておこなうのも自身の鍛錬に良いのではないだろうか?
また、宮城先生の著書をもとに記事を書いていくので今後ともどうぞご覧ください。
ありがとうございました。 つづく
【著者紹介:宮城隼夫/みやぎはやお】