2024年の憲法記念日 | 庄本けんじのノートブック

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2024年 77回目の憲法記念日

5月3日、地域の人たちと憲法記念日の宣伝をしました。

 

 今津駅周辺のみなさん、また駅ご利用のみなさん、こんにちは。日本共産党の庄本けんじでございます。

 きょうは5月3日、憲法記念日です。全国で、こうして宣伝や集会がおこなわれています。自民党など、憲法の書き換えに執念を燃やす集会などが行われていますが、私たち日本共産党は、憲法を守り実現させることを党の綱領にはっきりと書き込んでいる唯一の政党として、憲法を守り、実現させる決意をあらためて高める日として、この憲法記念日を迎えています。どうかよろしくお願いします。

 

 今年の憲法記念日は、いつにも増して大事な憲法記念日になっていると思います。日本国憲法はみなさんもご存知のように、大事な3つのことを国際的にも約束をし、日本社がどういう道を進むべきかを明確にしています。

 まず1つは、あの第2次世界大戦を引き起こした日本の政治のあり方を根本から反省し、2度と侵略戦争を起さないと決意したことです。そして、日本が戦争しないと決めただけではありません。世界から戦争をなくすために頑張りぬくことを、合わせて決意したのでした。これが日本国憲法の大事な決めごとです。

 二つ目は、国民の暮らしや経済の問題で、社会の発展とともに国民の暮らしをより良いものにすることを決めたことです。憲法25条では、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障する、として、国民の生存権を守り抜くことを決めました。

 そして、3つ目は、全ての人々がもつ人権を国の権力で奪うようなことはしない、ということを決めたことです。

 こうした大事な約束ごとを、77年前に決めた日本国憲法でした。

 

 私たち日本共産党は、この憲法ができる随分前、1922年7月に誕生した政党です。100年ほど前に日本共産党が誕生したその頃、日本の社会は戦争へと突き進む暗黒の時代でした。自由にものが言えない。生活もどんな努力をしても戦争優先で立ち行かない。そんな時代に誕生した日本共産党は、侵略戦争をやめよう、世界から戦争をなくそうという高い理想を掲げて活動しました。ところが当時の政府は、今では当たり前の主張が許されない、野蛮な弾圧で当たり前の声を抑え込みました。それでも日本共産党は、この間違った戦争は必ず終わる、また、終わらせなければいけない、そうした見通しと、確固とした決意を持って、どんな弾圧にも屈することなく戦争反対の声をあげ続けました。そして、戦争のない社会をつくる、そのためには国民が主人公と言える民主主義の社会を実現させなければならない、国民主権の旗を高く掲げて日本共産党は頑張りました。この反戦平和と国民主権の声は、いまの日本国憲法に、はっきりと書き込まれることになったのです。

 ですから、私たち日本共産党は、この憲法が成立して以後、この憲法をどんな困難があろうとも守り実現させるために頑張り抜いてきたのです。日本共産党は、憲法記念日を迎えた5月3日のきょう、憲法を守り実現させるために頑張る決意を新たにするものです。

 

 みなさん。戦後の日本社会が新しい道を進もうとしたその時、そこに大きく立ちはだかったのが当時のアメリカ占領軍でした。このアメリカ占領軍の肝いりで、日本の政治は、アメリカ言いなり、財界言いなりの道を暴走し始め、憲法を葬り去ろうとするたくらみが機会あるごとに見え隠れするようになりました。岸田首相は憲法を変える議論を強めています。先ほど流れていたニュースを聞いていましても、憲法には綻びがあるなどとあれこれ言い立てて、いまの国会で憲法の改定を実現させる、そんな報道がされていました。しかし、みなさん。憲法を壊す政治家に憲法を変えようという議論をする資格はない。裏金政治家に改憲を口にする資格はない、はっきりと突きつけようではありませんか。憲法を変える議論をする前に、まず憲法を実行することが先決ではないでしょうか。

 岸田首相は、戦争か平和かの問題で随分暴走いたしました。岸田政権の前の安倍政権のもとで、日本の自衛隊

はもうかつての自衛隊ではなくなりました。安保関連法制のもとで、アメリカと一緒になって戦争ができる自衛隊につくりかえられています。私たちが知っている以前の自衛隊は、どこかで災害が起きれば、その場所へ駆けつけて救援復旧に大いに力を出してくれる自衛隊でした。しかし、戦争法ともいうべき安保関連法制が成立したもとでは、自衛隊はアメリカが戦争起こすぞと決めたらそれにつき従って世界のどこへでも出かけて戦争するそんな自衛隊に変わってしまっています。

 そしてこの自衛隊に岸田首相は、敵基地攻撃能力を持たせて、さらにさきの日米首脳会談で、アメリカの指揮のもとにがっちりと組み込まれる、そういうことまで約束をしてしまっています。いよいよ自衛隊は災害救助の自衛隊ではなく、アメリカと一体となって世界のどこへでも出かけるだけではありません。自ら先制攻撃といて敵基地攻撃能力を発揮するそんな自衛隊になり果ててしまっています。さらにその道を暴走しようとしています。

 みなさん。今日5月3日、憲法記念日を迎えたこの日、あらためてこうした暴走は絶対に許すわけにいかない、そういう声をこの西宮からも大きく上げていただきたい。私たち日本共産党は、みなさんとともにこの西宮から平和の声をしっかりと世界に届けていく決意です。西宮は、平和非核都市宣言の街です。平和行政もしっかりと守り、前に進め平和の街、そして平和を発信する西宮をしっかりと前進させていきたい。その決意をあらためて表明するものです。

 

 そして、みなさん。憲法は、暮らしもしっかりと守りぬくことも決めています。最低限の文化的な生活を国の責任で保障するんだ、そういうことを決めています。ところがどうでしょう。日本の経済もまた世界の経済も格差をどんどん広げる大変な事態が進んでいます。コロナパンデミックや、またロシアの戦争などで世界の経済が揺れ動き、物価高騰で日本の経済も大変苦しめられています。

 そうした時に世界の国々では、その国の国民の暮らしを守る最低限の策を実施しています。例えば、賃金の思い切った引き上げのために政府が最低賃金を抜本的に引き上げる、こうした取り組みをどんどん広げています。また、どの国でも消費税というのがありますが、経済対策の大事な柱として消費税の減税に手をつけています。どんどんその国が広がって、今では100家国を超える国々が消費税の減税に踏み出しています。

 ところが、日本の自民党政治は、なかなかそこに手がつけられない。そんな状態がいまも続いていて、岸田首相はいろんな対策を取っていると言って宣伝をしますが、どれも焼け石に水、無策だという批判がどんどん岸田政権に寄せられる、そんな状況にあります。ここを突破して憲法25条に示されたような最低限度の当たり前の生活ができる経済立て直し、暮らし応援の政治へと切り替えていく必要があると思います。まさに、いま憲法の出番じゃないでしょうか。

 

 そしてみなさん。3つ目に、人権を守り発展させる。これが世界でも大きな流れになっています。子どもの権利条約というのがございます。2日後には5月5日、子どもの日を迎えます。世界では、子どもも1人の人格者として権利の主体だ、こうした主張はもう当たり前の流れになっていますが、日本の政治や社会は、まだまだその水準に追いついていない子どもの言うことを、1人の人格者としての意見として受け止められないで、わがままな声というのがまだまだ残されています。まずは率先して行政や政治が子どもの意見表明をしっかりと受け止めて子どもたちの声をしっかりと受け止めながら政治を変えていく、子どもの権利がしっかりと守られる社会をつくっていかなければならないと思います。

 また、世界では、ジェンダー平等の社会をめざす取り組みも大きく広がっています。子どもの権利、ジェンダー平等の社会を求める声は、さまざまな問題を解決するドリルのきっさきの役割を果たして、どんどん社会を変える力になりつつあるのではないでしょうか。気候危機、戦争の問題、暮らしの問題、どんな問題を取っても人権擁護を前進させていく、子どもの権利条約をしっかりと守り、ジェンダー平等の社会をめざしていく、こうした社会をめざす人権擁護の取り組みがさまざまな問題を解決する確かな力になっている、こうした流れをつくっていくにもためにも日本国憲法の果たす役割が本当に大事になっていると思います。私たち日本共産党は、人権擁護の先頭に立ってきたつもりです。そのためにどんな抑圧にも耐え抜いた政党です。しかし、ジェンダー平等の社会をつくるのにも、また、子どもの権利をしっかりと受け止める社会をつくのにも、やはり、社会を構成する人間の改革が必要だと考え、まず、私たち日本共産党自身も自己改革を進めなければならない、そう自覚し、決意をし、みなさんと一緒に新しい社会をつくるために頑張る、そういう決意を込めて人権擁護の取り組みを進めていきたいと考えています。

 みなさん。戦争か平和かの問題でも、暮らしと経済の問題でも、自民党政治のもとでは希望が全く見えてきません。絶望でしかありません。自民党政治がこれからも続くのか、平和と暮らしを守る国民の声や運動が大きく広がるのかどうか、まさに憲法をめぐって激しいたたかいが繰り広げられているのではないでしょうか。

 みなさん。私たち日本共産党は、みなさんと力を合わせて、この西宮から、きょう5月3日、憲法記念日にあたって、憲法を実現させていく。現社会は絶望ばかりです。この絶望を希望に変えていく。そんな取り組みを憲法に照らしてしっかりと進めていく、こうした声を、西宮からも広げていきたい。その決意を最後に述べましてこの場所での訴えを終わらせていただきます。訴えましたのは、日本共産党西宮市会議員の庄本けんじでございました。ご近所のみなさん、また、ご通行中のみなさん、ご協力ありがとうございました。今後ともどかよろしくお願いをいたします。