平成27年8月定例講座を開催しました | ~松花堂昭乗研究所~

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こんにちは

松花堂昭乗研究所ですにひひ


8月8日(土)の午後、定例講座を開催しました。


定例講座は通常、美術館棟の講習室で行っていますが、

今月は庭園内の美術館別館の会議室で行いました。

なんだか夏休みのゼミ合宿のような雰囲気で、和やかな定例講座となりました。


前半の「松花堂昭乗の書状をよむ」では、「式部卿」の署名のある書状をよみました。


「宮様」がおかかわりになる大きな法要が南都で営まれるそうで、それに昭乗さんも出席するとのこと。

信尋公もご出席される予定のようですが、昭乗さん、左京兄さんから何か頼まれたようです。


「信尋公が法要の折に南都にいらっしゃる際は、ぜひ私のところにお泊りください!」って頼んでね。


この書状は、近衛家の木瀬さんにそのことを頼む内容です。


きっとこの兄弟は仲がいいんだろうなと、温かな想像が膨らみました。


さて、後半は信海さんの狂歌巻です。


今日はDさんにご担当頂きました。


2首担当頂きました。

その1首をご紹介します。


詞書には


「阿蘭陀よりさしあげたる嶋毛の馬に」とあり、歌が続きます。


嶋絹を


おらむだものと


思ひしに


よくよくみれば


うまれつきかな



シマウマといえばアフリカを連想しますが、江戸時代、オランダとの外交を通じて、日本にシマウマがもたらされました。

「嶋絹」は縞模様の絹織物です。

信海さん、語呂を合わせて軽妙に詠みあげます。


今度どこかでシマウマをみかけたら、この歌を口ずさんでみたいと思いました。


暑い日が続きます。

みなさんどうかご自愛ください。


それではまた来月にニコニコ