こんにちは
松花堂昭乗研究所です
先日うぐいすの姿をみかけました。
春の訪れまであと一歩というところですね
さて、3月8日(土)、本年度最後の定例講座を開催しました。
今日の「松花堂昭乗の書状をよむ」では、式部卿時代の昭乗さんの手紙をよみました。
昭乗さんが、禁中様(後水尾天皇)より依頼された「職人尽しの絵」を描くにあたって、いろいろ気になることがあったようで、そのことについて、近衛家にお仕えする木瀬殿を通じて(そして信尋公を通して)確認を求める内容です。
紙の大きさはどのくらいにいたしましょう?
人物像はどのくらいの大きさに描きましょう?
職人の絵は1枚にひとり描くのがいいでしょうか?
それとも、1枚に2人ペアで描くほうがいいでしょうか?
わたくし、今暇があるので、描きたい気分なんです。
お返事待ってます。
昭乗さん、制作者の依頼に忠実に応えようと、いろいろ確認するんです。
さすが昭乗さん。頼もしい。
この書状は、比較的よく知られたもので、昭乗さんの描く絵が、宮中で受容されていたことを物語る資料として、論文などで引用されることもしばしばあります。
この書状にみられる昭乗さんの字は、楽しげな雰囲気です。
昭乗さんにとって、絵を描くという仕事(依頼)は、忙しい中、大変だけれども、楽しい仕事であったのでしょう。
本年度最後によんだ手紙も、とても昭乗さんらしいものでした
さて後半は「男山栞」です
今日も研究生の「Oさん」が進行を担当してくださいました。
半斎さんのもとに、ある昭乗さんやその門人たちの書を集めた商人がやってきたといいます。
彼は金沢からやってきたのでした。
半斎さん、門人の田嶋君と相談して、その一部を購入した様子。手に入れた作品について解説します。
半斎さん、嬉しかったんだろうなあ。心躍らせる様子がうかがえます。ところどころみられる難読文字は心の高ぶりからきていたのでしょうか・・・。苦戦いたしました。
さてさて、本年度も定例講座おつかれさまでした。
来年度も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
本年度の行事は、もう1つ。
来週3月16日(日)は年に一度の研究報告会です。
一般聴講も募集中。まだ少し余裕がございますよ。
ぜひお越しくださいませ。
松花堂昭乗研究所 研究報告会
日時:平成26年3月16日(日) 午後1時から
会場;松花堂美術館 講習室
参加費(資料代)300円
申込みはお電話またはご来館にてどうぞ。
松花堂美術館 075(981)0010
お待ちしております
昭乗さんのでは、よく知られた書状のひとつです。