こんにちは
松花堂昭乗研究所です
今朝は各別に冷え込んで、うっすら雪の積もった松花堂庭園でした
2月8日(土)午後、2月の定例講座を開催しました。
さて、今日の「昭乗さんの手紙をよむ」は、昭乗さんが「式部卿」を名乗っていた頃の手紙で、寛永4年以前と想像される手紙をよみました。
内容は、長谷川加兵衛なる人が近衛家に献上したお酒についてのもので、興味深かったのは、そのお酒は「あしき御酒」だったそうで、近衛様(おそらく信尋公)が召し上がらなかった、というちょっとした事件に関するものでした。
この件については昭乗さん、第3者であったようなのですが・・・困り切った加兵衛さんは昭乗さんに、
誠意をもって献上したお酒でしたのに、近衛様が召し上がって下さらなかったのは、ひどく衝撃的で辛くて立ち直れそうもありません。お願いですから昭乗さん、どうか近衛家の方にあなたさまからもお詫び申し上げてもえらえませんか・・・。
なんと口添えを懇願したのでした。困った加兵衛さん。でも、昭乗さんはそんな加兵衛さんを捨てておいたりはしません。近衛家にお仕えの横田様に、
加兵衛がもうほとほと嘆いて困っておりますので(わたしも困っております)、信尋公のお心はごもっともでございますが、改めて加兵衛より届けるお酒を召し上がってくださいますよう、どうかどうかお口添え頂けませんか? どうかよろしくお願いいたします。
昭乗さんの手紙からは、その面倒見のよさがとてもよく伝わってきます。
それにしても、信尋公はなぜ加兵衛の献上したお酒を召し上がらなかったのでしょう。
きっと深い理由があったのだろうな、と色々想像は膨らむのでした。
後半は、「男山栞」をよみました。
最近はことに、半斎さんの達筆に頭をひねってばかりです。
今日もOさんに進行をお願いしたのですが、Oさんは「うーん」と唸りながらも、読解を進めて下さいました。
いつもありがとうございます。
来月は・・・3月8日(土)に定例講座、そして3月16日(日)には「研究報告会」を開催します。
寒い寒い日が続きますが、暦の上では「春」ですね。
せめて気分は温かく穏やかに過ごしたいものです。
それではみなさんがんばりましょう
なんだか興味深い内容の
ものでした。