平成26年1月定例講座を開催しました | ~松花堂昭乗研究所~

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こんにちはかたつむり

松花堂昭乗研究所ですニコニコ


新年のご挨拶が遅くなりましたが、

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます馬


さて、1月18日(土)、年明け初回の定例講座を開催しました。

今日の出席はやや少なめでしたが、気分一新ではりきって定例講座に

のぞみました。


「松花堂昭乗の書状をよむ」では、前回12月に読んだ書状(6月6日付)の

続きにあたる内容の書状をよみました。今日の書状は、6月9日付のものです。



書状は、尾張藩の徳川義直公が伏見で開くお茶会の日程が6月11日に

正式に決まったことを受けて、昭乗さんが書いたものです。


昭乗さん、


「そういうことでしたら、わたくしは前日の10日に伏見に参りますからね!

いろいろお手伝いすることがございますでしょうから、万全の態勢でお待ち

しておりますね。もちろん、ご到着の折には、わたくしもお迎えに参りますよ!」


昭乗さん、やる気スイッチが完全にオンになりました。頼もしい!


「ではでは、いろいろ御礼やら何やら申し上げたいことが山ほどありますが、

それは伏見でお会いしました折に(ほんと楽しみです)」


いつも筆まめな昭乗さんですが、今回の書状には追伸もなく、すっきりとした内容でした。

今日は手紙を書いてる場合ではなくて、もう伏見に行く準備で頭の中が一杯だったのかもしれません。


さて、後日談となりますが・・・この6月11月のお茶会は無事に終了します。

昭乗さんの書状では「お茶会」という色あいで記されている義直公と信尋公らの対面は、

尾張徳川家の編年録『源敬様御代御記録』には、近衛殿らとの「御対顔・御饗応」と

記されていることから、たいへん重要な政治的な色合いの濃い機会であったことが

指摘されています。


そんなことで、昭乗さんは「フィクサー」(影の暗躍者)と呼ばれることがあります。

かっこいいでしょ? 映画になりそうですねカチンコ



さてさて、後半は「男山栞」の時間ですひらめき電球


本日のナビゲーター(担当者)は、研究生の「Oさん」でした。


今日も前回に引き続き、半斎さんが目にした作品の話。

前回、真贋を見極めるには、たくさん見ることが第一!

と名言を残した半斎さんですが、やっぱり判断って難しいようです。


今日読んだ箇所では、判断の難しい(伝)昭乗さんの作品について、

いろいろ考えた末の「へぇー」な結論。


「これはたぶん昭乗師匠の年若い頃の筆跡であろう」


と。また、年頃を推定して、


「15歳頃のものだろう」


と。昭乗さんの若い頃の作品というのはとても少ないので、

こういった言及はとても興味深いです。とはいえ半斎さんもさすがに

昭乗さんの若い頃の筆跡はそれほど多くは見ていないようですよ。 


今年もどうぞ半斎さんと「男山栞」をよろしくお願い申し上げます。

Oさん、今日もありがとうございました。


それでは来月の定例講座でお会いいたしましょう。


みなさん、お元気でお過ごしを ニコニコ