
【 投了図・120手目△7五歩 】
投了図での持ち駒
▲永瀬九段: 飛、桂2、歩3
△藤井王将: 角、金、銀、桂、歩3
本日決着をみました
第74期王将戦7番勝負の大一番/第5局は
上図120手までで、後手・藤井聡太王将が勝利。。
50手目△6三金。
上図での持ち駒
▲永瀬九段: 歩2
△藤井王将: 歩2
大一番の戦型は後手がつける形で相居飛車の力戦に。。
交換した角を呼吸を合わせて戦場に投入し、拠点を作った後
じりじりとした組み手争いが展開される中、一日目は終了。。
二日目へと指し掛けになりました。。
一夜が明けて迎えた本日、決着の二日目。
注目の藤井王将の封じ手は上図50手目△6三金。
じっと陣形を引き締めると、永瀬九段も▲6七銀と呼応し
しばし、呼吸を合わせて自陣の整備が行われますが。。
78手目△4五桂。
上図での持ち駒
▲永瀬九段: 歩2
△藤井王将: 歩3
上手く先手の飛車先2筋を抑え込んだ藤井王将は
じわじわと敵陣に圧力をかけると、機をみて桂馬を跳躍。。
急所に響く快打で鮮やかに、形勢の針を引き寄せました。。
99手目▲2三「と」金。
上図での持ち駒
▲永瀬九段: 銀、歩
△藤井王将: 角、桂、歩4
苦しくなった永瀬九段は小駒を駆使して
後手陣へと食らいつき、必死に活路を求めますが。。
【 投了図・120手目△7五歩 】
投了図での持ち駒
▲永瀬九段: 飛、桂2、歩3
△藤井王将: 角、金、銀、桂、歩3
先手の捨て身の反撃をあっさりと振り切った
藤井王将が盤石の寄せに入ると、上図の局面をみて
永瀬九段は為す術なく、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後6時55分。
後手番で完勝を飾った藤井王将が、この瞬間
番勝負を4勝1敗で制し、見事王将戦4連覇を達成。
七冠を維持して年度内のタイトル戦を締めくくりました。