将棋世界2024年6月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・113手目▲8一龍 】
投了図での持ち駒
▲佐々木七段: 金、銀、桂
△石井七段: 角、歩5
藤井聡太王位への挑戦権獲得を目指して
第65期王位戦挑戦者決定リーグがいよいよ大詰め。。
渡辺明九段が今期待望の初勝利を飾り
羽生善治九段、木村一基九段とともに白組の首位に立った
先週の金曜日には、赤組優勝を狙う佐々木大地七段が登場。
東京・将棋会館にて石井健太郎七段との4回戦に臨みました。
結果は、上図113手までで先手・佐々木七段が勝利。
リーグ戦成績を3勝1敗とし、優勝争いのトップを並走します。。
33手目▲2四歩。
上図での持ち駒
▲佐々木七段: 角、歩
△石井七段: 角、歩
戦型は序盤の駆け引きの末、先手からの「角換わり」に。。
角交換成立後、素早く「早繰り銀」に構えた石井七段が7筋から
先に仕掛けを開始しますが、佐々木七段もすかさず上図の局面で
飛車先2筋から強く反撃に転じ、そのままいざ開戦となりました。。
【 投了図・113手目▲8一龍 】
投了図での持ち駒
▲佐々木七段: 金、銀、桂
△石井七段: 角、歩5
先手は角を、後手は飛車を拠点に攻め合いますが
中盤以降、攻防の主導権を握ったのは佐々木七段でした。。
最後は大駒を鮮やかに回転させながら敵陣へと襲い掛かり
上図の局面で、石井七段は無念の投了を告げました。。
切れ味鋭く快勝を飾った佐々木七段は
斎藤慎太郎八段、藤本渚五段と3勝1敗で並び
明日行われます最終戦・一斉対局に臨みます。
一方、意欲的な指し回しも実らず
石井七段は勝ち星なしの4連敗で最終戦を迎えます。。