第49期棋王戦コナミグループ杯5番勝負/第1局「持将棋成立、異例の引き分けスタートに」
【 持将棋成立局面・129手目▲8三玉 】
上図での持ち駒
▲藤井棋王: 角、金、銀、桂2、香、歩4
△伊藤七段: 金、銀、桂、香、歩5
本日、決着をみました
第49期棋王戦コナミグループ杯5番勝負/第1局は
上図129手までで「持将棋」が成立、引き分けとなりました。
45手目▲4五歩。
上図での持ち駒
▲藤井棋王: 角
△伊藤七段: 角
振り駒の結果、先手は藤井棋王に決定。。
互いに飛車先の歩を突く出だしから、定跡手順の進行となり
開幕戦の戦型はおなじみの「角換わり相腰掛銀」となりました。。
前例を踏襲しながら間合いを図り合い、迎えた上図の局面で
藤井棋王が争点の4筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始します。。
91手目▲8二飛。
上図での持ち駒
▲藤井棋王: 銀、桂、歩
△伊藤七段: 角、銀、桂、歩6
「角換わり」はAIによる研究将棋の最先端を行く戦型で
両者はもちろん事前準備は万全と迷いなく速いテンポで指し進み
あっという間に終盤戦模様へ突入、玉を端に構えた藤井棋王は
手厚く確実に上部脱出ルートを確保します。。
114手目△4五玉。
上図での持ち駒
▲藤井棋王: 角、金、銀、桂、歩4
△伊藤七段: 飛、金、銀、桂、歩5
こうなるともう、先手玉は捕まえられそうにない
伊藤七段も玉を上部へ伸ばし、双方「入玉」を目指す展開に。。
【 持将棋成立局面・129手目▲8三玉 】
上図での持ち駒
▲藤井棋王: 角、金、銀、桂2、香、歩4
△伊藤七段: 金、銀、桂、香、歩5
ともに攻め合い気はなく、淡々と点数を稼ぎ続け
藤井棋王が敵陣へ玉を潜入させた、上図の局面で
伊藤七段からの提案で「持将棋」が成立しました。。
終局時刻は午後5時35分。
タイトル戦での「持将棋」は指し直しは行わず
番勝負は異例の引き分けスタートなりました。。