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第７１期王座戦５番勝負/第４局「両雄譲らず、万全のねじり合いへ」
５連覇を目指す永瀬拓矢王座に
史上初の八冠制覇が懸る藤井聡太七冠が挑戦する
第７１期王座戦５番勝負。
ここまで３局を消化し、藤井七冠が２勝１敗とリード。
タイトル奪取に王手を掛けて迎えた大一番/第４局が
本日、京都市東山区「ウエスティン都ホテル京都」にて
大きな注目の中、運命の幕を開きました。。
第４局の先手は永瀬王座。
カド番でもう後のない本局の初手は飛車先を突く▲２六歩から。
対します、藤井七冠も２手目△８四歩と同じく飛車先の歩を突き
まずは互いに居飛車を明示して対局はスタート。。
そこから「角換わり」を目指す定跡手順の進行となり
迎えた１０手目の局面で、藤井七冠から角交換を敢行。。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
角交換成立後、先に仕掛けたのは永瀬王座でした。
居玉のまま右の桂馬を戦場へと足早に跳ね上げると
続けて飛車先の歩を突き合わせ、例によって事前準備の
研究局面へと模様を積極的に動かします。。
しかし、藤井七冠も黙ってはおらず。。
永瀬王座が自陣に手を戻したのをみて、８筋の歩を突き合わせると
続けて先手の拠点である右の桂馬を銀でガブリと飲み込んでから
手持ちの角を天王山・５筋の位に投入し、鮮やかに切り返します。。
その後、パタパタと駒が捌かれても局面は収まることなく
永瀬王座が自陣に角を打ち込めば、藤井七冠は飛車を走らせ
先手玉の頭上で龍を作る、華々しい攻防戦が繰り広げられ
盤上は均衡を保ったまま一気に熱を帯びます。。
永瀬王座が８筋に角を成り込んだのをみて
藤井七冠が当たりの銀を戦場高くへ逃した５４手目の局面で
歴史的大一番は夜戦に備えて、夕食休憩突入となりました。
ともに本局への準備は万全を思わせる
序盤から読みと力の籠った攻防は、緊張感と迫力充分。。
夕食休憩明けからのねじり合いは必見であります。
【 夕食のメニュー 】
永瀬王座： ビーフカレー温野菜添え（サラダ付）
藤井七冠： 海老天丼（お吸い物付）
