伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦/第4局「攻める藤井王位、佐々木七段凌いで反撃へ」
4連覇を目指す藤井聡太王位に
長崎が生んだ大器・佐々木大地七段が挑戦する
第64期伊藤園お~いお茶杯王位戦7番勝負。
開ここまで3局を消化し、藤井王位が圧巻の3連勝。
早々とタイトル防衛に王手掛けて迎えた大一番/第4局が
昨日より、九州は佐賀県嬉野市「「和多屋別荘」にて開幕。。
本局の先手はカド番でもうあとのない佐々木七段。
互いに飛車先を突く出だしから、戦型は「相掛かり」に決定。。
互いに角頭を金で受け、飛車の横腹に銀を立てる
おなじみの同形模様の出だしから、さらに両者は息を合わせて
居玉を解除した後、佐々木七段が角道を開いたのをみて
藤井王位は飛車先の歩を突き合わせました。。
(12手目の局面)
以下、▲同歩~△同飛の進行で8筋で歩交換が成立。。
佐々木七段は突進して来た後手の飛車先を受けることなく
右の桂馬を跳ね上げ力を溜めてから、自らの飛車先である
2筋の歩を突き合わせ、同じく歩交換を成立させます。。
(23手目の局面)
飛車を浮かせて突っ張る後手に対して
佐々木七段はすぐさま飛車を元居た場所まで引き下げると
藤井王位が2筋に歩を打ち局面を収めたのをみて、すかさず
角交換を敢行し、局面を積極的に動かしました。。
(27手目の局面)
一日目は先手が金を8六の地点まで高く上げ
後手の飛車を追った、31手目の局面まで進行。。
藤井王位が55分の長考の末に次の手を封じて
二日目へと指し掛けになりました。。
迎えた本日、決着の二日目も
両者は一手にじっくりと時間を費やしながら
慎重に間合いを詰め合う展開に。。
局面が動いたのは、49手目。。
佐々木七段が手持ちの角を4五の地点に打ち込むと
藤井王位は47分の長考で呼応し、5四の地点へ角を投入。。
直後に二度目の角交換が成立すると盤上はにわかに色めき
再び両者は角を戦場に投入した後、藤井王位は銀との交換で
思い切って飛車を切り、いざ開戦となりました。。
(59手目の局面)
そのまま後手が攻め込み、先手は受けに回る展開で終盤戦突入。
形勢はギリギリ均衡を保ちながらも、78手目あたりの局面では
先手が何とか持ちこたえている印象ですが。。果たして
王位の大一番は
いよいよ、クライマックスへと向かいます。。