第81期B級1組順位戦/最終戦「羽生九段、有終の白星で指し分けフィニッシュ」
【 投了図・97手目▲4三銀成 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 金、銀、歩4
△中村七段: 銀、桂、香、歩2
昨日行われました、「鬼の棲みか」の最終戦
第81期B級1組順位戦/13回戦・一斉対局のうち
注目の「羽生善治九段-中村太地七段」の一戦は
上図97手までで、先手・羽生九段が勝利。
戦型は「角換わり」
駒組みの完成を待たずに桂馬を戦場に跳ね上げ
急戦を仕掛けた後手に対し、羽生九段が機敏に切り返し
早々と終盤戦模様へと突入し、夕食休憩明けの攻防へ。。
激しい攻め合いとなりましたが
羽生九段が手厚く寄せ切り、上図の局面をみて
中村七段は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後10時28分。
今期順位戦は途中で4連敗を喫するなど苦しみましたが
最終戦を完勝で飾り、羽生九段は6勝6敗の差し分けで終了。
来期も「鬼の棲みか」からA級復帰を目指します。。
一方、痛恨の黒星を喫した中村七段は9勝3敗でフィニッシュ。。
自力から一転、悲願のA級昇格は他の棋士の結果次第となりましたが
午後11時36分、昇格争いのライバル・澤田真吾七段が敗れたため
辛くも、中村七段のA級昇格が決まりました。。