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第８０期名人戦７番勝負/第２局・二日目「渡辺名人の封じ手△９五歩から」
３連覇を目指す渡辺明名人に
２年連続で挑戦者に名乗りを上げた関西の新若大将
斎藤慎太郎八段が挑戦する、将棋界の春の本場所
第８０期名人戦７番勝負。
開幕戦を渡辺名人が制して迎えた注目の第２局が
昨日、石川県金沢市「金沢犀川温泉 川端の湯宿 滝亭」にて
運命の幕を開きました。。
第２局の先手は斎藤八段。
その初手は飛車先を突く▲２六歩から。。
対します、渡辺名人も２手目に同じく飛車先を突く
△８四歩と返し、対局はスタート。。
１０手目△７七角成。
上図での持ち駒
▲斎藤八段： なし
△渡辺名人： なし
互いに居飛車を明示する出だしから
いざ、「角換わり」を目指す定跡手順の進行となり
迎えた上図の局面で、渡辺名人から角交換を敢行。。
手損のない「ノーマル角換わり」となりました。
４６手目△２二玉。
上図での持ち駒
▲斎藤八段： 角
△渡辺名人： 歩
角交換成立後
斎藤八段は「早繰り銀」に、渡辺名人は「腰掛銀」に
それぞれ攻撃の銀を構えると、大勝負らしく双方慎重に
駒を組み合う、神経質な展開が続きます。。
そんな中でも強かに主導権を握ったのは渡辺名人。。
６筋の歩を突き越す「新手」を披露してから（３８手目△６五歩）
上図で堂々と玉の「入城」を完了し、先手に圧力をかけます。。
【 一日目終了図・５３手目▲５七角 】
上図での持ち駒
▲斎藤八段： なし
△渡辺名人： なし
一日目は上図５３手目まで進行。。
大駒のラインを活かして仕掛けを目指す名人に対し
斎藤八段が自陣に手持ちの角を投入し、待ち構えた局面で
渡辺名人が次の手を封じ、二日目へと指し掛けになりました。
一夜が明けて
迎えた本日、決着の二日目。。
５４手目△９五歩。
上図での持ち駒
▲斎藤八段： なし
△渡辺名人： なし
注目の渡辺名人の「封じ手」は△９五歩。。
得意の端から戦端を開き、二日目をスタートしました。。