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第９１期棋聖戦５番勝負/第４局「終局直後～藤井新棋聖、かく語りき」
【 投了図・１１０手目△４一桂 】
投了図での持ち駒
▲渡辺棋聖： 銀、歩４
△藤井七段： 金
昨日、決着をみました
世紀の大一番、第９１期棋聖戦５番勝負/第４局は
上図１１０手までで、後手・藤井七段が勝利。
終局時刻は午後７時１１分。
第一人者の渡辺棋聖を堂々と寄り切り
今シリーズの対戦成績を３勝１敗とした
藤井七段が見事、タイトル奪取に成功。。
史上最年少となる１７歳１１ヶ月で
タイトル戴冠を果たし、巨大なインパクトとともに
颯爽と、新たな時代の開きました。
【 終局直後 】
藤井新棋聖
―― 本局を振り返って
バランスの取り方が難しく
途中から自信のない展開でした。
―― 矢倉は１、２局と連勝していました
序盤は第２局と同じような形でした。
玉の薄い形が続くので、難しい将棋かなと
思っていました。
―― 中盤の入り口あたりはいかがでしたか？
藤先手に手段が多いように思いました。
自信はなかったです。
―― 勝ちを意識したのは？
最後まで分からなかったです。
―― 初タイトル獲得のご感想は？
獲得できたのは非常にうれしい。
まだ実感がないというのが、正直なところです。
渡辺先生と五番勝負で対局して勉強になった
ところもあります。
―― タイトルホルダーとしてこれから
いろいろとプレッシャーもあるかと思いますが？
責任のある立場になるので
よりいっそう精進して、いい将棋を指したいです。
―― 終局直前の気持ちは？
最後まで際どいと思っていましたので
局面以外のことは意識していなかったです。
―― ４局のうち印象深い対局は？
第３局で
こちらが気付いていない好手を指されて
勉強になりました。
―― 第２局では
△５四金や△３一金など、ＡＩ超えや神の手など
どちらも手の広い局面でした。
いろいろあったかなと思うのですが、自分なりに
考えて指せたのが良かったです。
―― 家族にはどう伝えますか？
いつも自分から結果を報告することはありません。
対局はいつも見てくれているので、結果を出せて
良かったです。
―― 過密日程での対局でしたが
王位戦第２局から中１日でしたが
前日に十分休息が取れて、いい状態で臨めました。
これからも体調管理に努めたいです。
―－ ＡＩとの共存の中での可能性について
どうお考えですか？
棋士とソフトの対局が話題になりましたが
今は共存の時代に入ったのかな。プレーヤーとしてソフトを
活用することで、自分自身成長できると思っていますし
盤上の物語は不変の物。
その価値を伝えていけたらと思います。
観戦の際の楽しみの1つにもしていただければ。
―― ３日後に１８歳の誕生日を迎えます。
プレゼントになったのでは？
気にしていないのですが
結果を残せたのがうれしいです。
―― ２９連勝以来の第２ブームが来ているように思います
多くの方に注目していただいて
観戦いただけるのはありがたいこと。
これからも
それに応えられるような内容の将棋を指したいです。
―― 次の目標は？
今回得た物がいろいろあります。
実力を高めて、成長につなげられるようにしたい。
結果としてさらなる活躍ができればと思います。
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