第44期棋王戦5番勝負/第3局「終局直後」
【 投了図・121手目▲2五角 】
投了図での持ち駒
▲広瀬竜王: 銀、歩7
△渡辺棋王: 飛、金、銀、歩
昨日、決着をみました大一番
注目の第44期棋王戦5番勝負/第3局は
上図121手までで、先手・広瀬竜王が勝利。
終局時刻は午後6時27分。
先手番で意地をみせた広瀬竜王が
今シリーズ待望の初白星を飾り、まず一つ
カド番を凌ぎ、第4局へと繋ぎました。。
【 終局直後 】
広瀬竜王
――難しい相居飛車になったと思いますが
作戦的にはいかがでしたか。
58手目△2二玉。
上図での持ち駒
▲広瀬竜王: 歩
△渡辺棋王: 歩2
「飛車先交換の得が生きればと思っていました。
本譜は攻めを呼び込む形になって、途中から相手の
玉が堅いので丁寧な指し方が要求されました」
――優勢を意識されたのはどのあたりですか。
「▲3三桂成(83手目)と
角を取って指せると思いましたが
83手目▲3三角成。
上図での持ち駒
▲広瀬竜王: 飛、角、銀、歩4
△渡辺棋王: 角、歩
▲7四飛(89手目)が変な手で。
飛車を無理矢理取りに来られる順を軽視していて。
実戦的には大変な将棋になってしまった気がしました」
89手目▲7四飛。
上図での持ち駒
▲広瀬竜王: 角、銀、歩4
△渡辺棋王: 金、桂、歩
――最後はいかがですか。
「王手竜取りで勝ちかなと思っていましたので」
――本局で1勝返して
第4局に向けての意気込みを聞かせてください。
「まずはひとつ勝ってホッとしているところです。
第4局はすぐに行われますのでコンディションを整えて
頑張りたいと思います」
渡辺棋王
――途中で飛車と銀の交換になりましたが
形勢はいかがでしょうか。
69手目▲7五同角。
上図での持ち駒
▲広瀬竜王: 飛、歩2
△渡辺棋王: 銀、歩3
「攻めるしかない展開になってしまったので
ちょっと作戦負けかなと。まずいかなと思いました」
――中盤で△5五歩(98手目)~▲4七銀と
進みましたがいかがでしたか。
99手目▲4七銀。
上図での持ち駒
▲広瀬竜王: 角2、銀、桂、歩4
△渡辺棋王: 飛
「ちょっと駒が足りない気がしていましたけど。
飛車1枚ではなかなか攻めがないので、ちょっと
足りない形勢かなと」
――控室では△5五歩と突かずに
△4八飛と打ったほうがよかったのではないか
という声もありましたが。
「その手も考えましたが、受けられて足りないかなと。
確かにそのほうがアヤがあったかもしれませんね」
――序盤の作戦負けが
ずっと響いたという感じでしょうか。
「結果的には。
別れがあまり自信がなかったので。本譜のような
攻め合いで1手足りていないと思っていました」
――1週間後の第4局に向けていかがでしょうか。
「今日は細かいミスも多かったので
次は気をつけて指せればと思います」
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大一番の舞台は新潟
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大詰めを迎える第77期順位戦
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C級1組の「一番長い日」は白熱の決着。。
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今年の「将棋界の一番長い日」を振り返る
羽生九段は有終の白星を飾るも。。
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王将戦/第4局終局直後の感想
王将戦/第4局・一日目の所感
決戦の舞台は18年ぶりの沖縄
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藤井七段、衝撃の朝日杯2連覇達成!