第3期叡王戦7番勝負/第1局「終局直後」
【 投了図・76手目△5七桂成 】
投了図での持ち駒
▲金井六段: 角、桂、歩3
△高見六段: 金、銀2、歩
昨日、決着をみました
注目の第3期叡王戦7番勝負/第1局は
上図76手までで、後手・高見六段が勝利。
今期よりタイトル戦に昇華した叡王戦の開幕戦で
歴史的勝利をおさめた高見六段が、初タイトル獲得へ
会心のスタートを切りました。。
【 終局直後 】
高見六段
―― 初のタイトル戦で
本局はどのような気持ちで?
初めての対局で緊張がありましたが
1月29日に七番勝負進出が決まって、2ヵ月半ほど
時間があり前向きに積み重ねてきました。
2ヵ月半やってきたことによって
力が上がっているはずといい聞かせて指していました。
―― 本局は横歩取りになりました。
ある程度は予想通りでしたか。
前夜祭でも横歩取りを予想されていたようですが
横歩取りで今期の叡王戦で、強い方に勝てたので
できれば指したいと思い、温めていた作戦でした。
―― 夕食休憩のあたりはどのように?
52手目△3七歩。
(この局面で夕食休憩に突入)
上図での持ち駒
▲金井六段: 桂、歩2
△高見六段: 角、桂
後手番でスローペースになりましたが
アクセルを踏むと一期に終わってしまうような
局面が続きました。夕食休憩のところはよくわからず
局面を進めて、また考えようと思っていました。
―― どのあたりでよくなったと思いましたか。
△7四桂(66手目)と
銀取りにかけたところは受けにくいと思いました。
66手目△7四桂。
上図での持ち駒
▲金井六段: 飛、桂、歩3
△高見六段: 角2、銀
―― 第2局目以降については。
第2局以降、経験していない場所で指せるので
前向きに楽しむ気持ちも忘れずに臨みたいと思います。
金井六段
七番勝負の組み合わせ決まってから一定の期間が
ありましたので、この日のために過ごしてきました。
気持ちを乗せて指せればと思っていました。
―― 横歩取りは予想されていたと思うのですが。
横歩取り自体は予想できていましたが
細かい工夫の中で、どうバランスを取っていくのかが
難しいと思いました。
―― 夕食休憩のあたりは?
▲7五金(61手目)が悪い手だと思うのですが
その前からどう指せばいいかわからない局面が続いて自分で
形勢判断ができていなかったのがよくなかったと思います。
61手目▲7五金。
上図での持ち駒
▲金井六段: 桂、歩3
△高見六段: 角、銀、桂
―― 最後は後悔の念を
持たれて指されていたということですか?
△7四桂からは勝負どころはないと思います。
―― 第2局以降はどのような気持ちで?
第1局は負けましたが、これで終わりではないので
切り替えて臨みたいと思います。
□□□
歴史、時代、文化と生活。。
□□□
春の本場所、ついに開幕。。
第一人者は更なる進化と未だ見ぬ高みへ。。
□□□
神童・藤井六段は高校生活がスタート
□□□
詰将棋界最大の祭典
第15回詰将棋解答選手権にも神童登場
□□□
「将棋界の一番長い日」は劇的なフィナーレ。。
□□□