珠玉の名勝負。。第11回朝日杯/準決勝「藤井五段、羽生竜王に勝利」
【 投了図・119手目▲4七桂打 】
投了図での持ち駒
▲藤井五段: 金、銀、香、歩2
△羽生竜王: 銀2、歩2
本日、実現致しました歴史的初手合い
大注目の第11回朝日杯将棋オープン/準決勝
「羽生善治竜王-藤井聡太五段」の一戦は
上図119手までで、先手・藤井五段が勝利。
35手目▲4五歩。
上図での持ち駒
▲藤井五段: なし
△羽生竜王: なし
戦型は「角換わり」の出だしから、羽生竜王が角交換を拒否。
ともに角を自陣に取り込んだまま「腰掛銀」に構えました。。
好戦的に駒組みを進める藤井五段に対して
手厚い指し回しで専守防衛の構えを見せる羽生竜王。。
緊張が高まる中、上図で藤井五段が4筋の歩を突き合わせ
先手らしく元気良く、先に仕掛けを開始しました。。
62手目△7五歩。
上図での持ち駒
▲藤井五段: 角、歩2
△羽生竜王: 角、歩
藤井五段の攻勢を重心低く受け止めた
羽生竜王は上図で7筋の歩を突き合わせ反撃開始。。
勝負どころで藤井五段の手が止まります。。
72手目▲8一飛。
上図での持ち駒
▲藤井五段: 角、歩4
△羽生竜王: 角、歩
受け同様に攻めも重厚な羽生竜王の前に
藤井五段は上図の局面を、持ち時間を使い切り
中盤の関所で1分将棋突入となりました。。
82手目△9九銀。
上図での持ち駒
▲藤井五段: 角、銀、歩4
△羽生竜王: 角、歩2
終盤の入り口で魅せたの、羽生竜王。
▲4三歩(79手目)の王手を2筋を守っていた
金で何と弾き飛ばすと(80手目▲同金右)、いきなり
9筋のカドに銀を打ち込み、寄せの形に入ります。。
が、しかし。。
92手目△3六桂。
上図での持ち駒
▲藤井五段: 角、銀、香、歩5
△羽生竜王: なし
羽生竜王が手を震わせて踏み込んだ
危険な手順に神童は息を吹き返し、形勢は混沌。。
後手陣に龍を成り込み、ジワリと迫力を宿します。。
盤上が不穏な空気に包まれる中
羽生竜王は戦力フル稼働で模様を張り徹底抗戦へ。。
113手目▲7三歩成。
上図での持ち駒
▲藤井五段: 金、銀、桂、香、歩2
△羽生竜王: 歩2
絡みつくように後手玉に迫る藤井五段。
羽生竜王は手練手管の指し回しで何とか凌ぎますが
上図でついに、後手玉に「詰めろ」が。。
すると。。
114手目△7九角。
上図での持ち駒
▲藤井五段: 金、銀、桂、香、歩2
△羽生竜王: 歩2
羽生竜王は7九の地点に角を打ち込み
全てを悟って事実上、首を差し出しました。
【 投了図・119手目▲4七桂打 】
投了図での持ち駒
▲藤井五段: 金、銀、香、歩2
△羽生竜王: 銀2、歩2
そのまま藤井五段は一直線に寄せに行き
上図の局面をみて羽生竜王、無念の投了。。
神童・藤井五段が珠玉のねじり合いを制し
羽生竜王から勝利を飾り、決勝戦進出を決めました。
笑顔も晴れやかに
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神童も絶好調。。