【2016年10月再訪】
横浜で最高峰の和食。
予約がうまくいき 今年は定期的に訪問している。
毎月変わる献立。10月は秋の味覚を楽しみます。
◆先付け
しめじ えのき しいたけのキノコ三種のゴマ味噌和え。
菅井の味付け道具のひとつ 風味豊かなゴマの香りが漂う。
蕎麦の実をのせ食感にも工夫。
◆盛り合わせ
赤く染まった柿の葉と松の枝葉で彩り 秋らしさを演出。
ぎんなん 枝豆(岡山の黒枝豆)のとんぶりおろし和え 春菊の胡麻和え
くるみといちじくの胡麻味噌和え いくらしょうゆ漬け 小芋のからすみまぶし
車えび 魚のワサビ和え はぜた稲穂
日本酒があれば一席をもうけられそうな酒肴に最適な盛り合わせの数々。
季節の味が存分に楽しめる。
◆土瓶蒸し
9月に続き登場。ハモとまつたけ 三つ葉。カボスをしぼり堪能。
厚めのまつたけが嬉しい。
◆田楽
柿を丸ごと使った田楽。菅井流のアレンジとしては まつたけ 百合根が具として登場。
得意の味噌味が柿の実になじみ美味。邪道かもしれないが焼き色のついた皮もいただく。
20年前 北鎌倉の円でイチジク丸ごとの料理で圧倒されたことを思い出す。
◆煮物
焼きあなご 焼きなすを甘辛く煮で さやえんどうで彩り。
菅井の味付けの真骨頂 出汁の旨さが素材に染みわたる。
人目がなければ 汁まで飲み干したい。
◆焼き物
かますの焼き物。趣向は 栗のすりおろしをふんだんにまぶしてること。
ふわふわした食感の栗はケーキのモンブランのような あでやかさ。
かますの味と調和し 目にも舌にも和食のおもしろさを堪能させる。
◆お口直し
洋梨のシャーペット。田楽から味が強めの料理が続いたので ちょうど良い一休み。
◆ローストビーフ
定番。脂ののり方 やわらかさ 肉の旨み。文句なし。
◆釜飯
今月は栗と舞茸。お櫃を開けば芳醇な香りが広がる。
茶碗には大きな栗がごろごろ。秋の深まりを感じさせる。
漬物の内容が少し変化。梅干をまぶした なめこ茸が加わる。美味。
◆デザート
キンキンに冷えたメロン。蜜のような甘さは いつもと変わらず。
今月のお題は「深まり行く秋」
曲にたとえるなら 最初は静かめな出だし。
田楽 煮物 焼き物で一気に盛り上げ 定番の料理で締めていった印象。
今回も存分に楽しめました。









