『和菓子のアン』ほっこり あたたか。和菓子が好きになるミステリー!! | 湘南ダック ~神奈川・東京 ランチグルメ~

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お盆中にひさしぶりの読書
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さらっと読めて ほんわか気分になれました。

和菓子のアン


デパ地下の和菓子屋さんで働きはじめた
アルバイト アンちゃんの話。
ちょっと ふくよかだけど素直で頭も回り 誰からも愛される主人公。
軽いミステリー仕立てのストーリーも あたたかい気分にさせるものばかり。

そして なによりも興味深かったのはデパート内部の話。
だって 今は職を変えたけど自分もデパート出身者だから
うんうんとうなずいたり へぇと思う話があちこちに出てる。

たとえば休憩室の女性店員たちの状態。新入社員のとき びびりました。
煙と化粧品の混じった匂い。今でも覚えてます。
あと商品の見切り販売。いかに売れ残りを出さないか。ううむ 大事でしたね。
開店時の待ち姿勢や 客に応じての接客も懐かしい。
そうそう 手を前で重ねての待ち姿勢は 身に染み付いてしまい 
客としてデパートやホテルに行っても店員やボーイと間違えられることが多かった。

さらにおもしろいのは和菓子の世界の奥深さ。
「言葉遊び」や「見立て」 ふんふんと興味深く読める。
また 和菓子は餡だけという言葉への反論も楽し。

いろいろな思いが手伝いながらさっと読める一冊。
アンちゃんと (外見)イケメン/(内側)乙女の立花の その後も気になる。
続編も短編だが アンソロジーで出ているとか。読みたいですね。