同じ 1970年代の高校生を描いてもこれだけ違うのか?
『春の居場所』を見たあとだけに 新鮮さが倍増します。
色即ゼネレーション
主人公は仏教系男子校に通う高校生・乾純
何不自由ない中流家庭。ものわかりのいい両親。
学校では 不良を横目で見てる
文科系の普通の高校1年生。
前半は フリーセックスの島といわれ
友達3人で出かけた隠岐島での出来事まで。
年上の女子大生 オリーブや ユースホステルの管理人 ひげゴジラとの出会い。
特に大きな出来事があるわけではないグダグダした展開。
ひたすら 思春期の挙動不審さが伝わってくる。
大きく変わるのは後半。隠岐島から帰ったあとの主人公の成長。
特にソロで歌うことを決心して 出場した文化祭のシーン。
今までのグタグタさが すべて吹っ飛ぶ 歌の部分での豹変。
主人公役に抜擢された
黒猫チェルシーのボーカル 渡辺大知の本性が現れる。
原作者は みうらじゅん。あいかわらず童貞を描かせれば うまい。
オリーブは臼田あさ美。ひげゴジラは銀杏BOY
このふたり いい味を出している。
しかし何よりも目が釘付けになったのは ひげゴジラと一緒に
ユースホステルを管理している アキちゃん役の 山本浩司
このひと 相棒 season 9 第8話「ボーダーライン」に出演。
就職も出来ず生活保護も受けられず転落していくフリーター役を熱演してた。
わぉ 笑ってるよ。さすが俳優。笑顔の演技も出来たのですね。
若き日のグダグダさを懐古するには ベストの映画です。
おすすめ度 ★★★☆☆ 3.5
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