今年８月 警官が黒人男性を射殺したことから はじまったイギリスの暴動
その記憶が生々しいまま見ると この映画の背景がわかってくるようです。
たまたま出くわした女性サムから 金を巻き上げようとしていた
モーゼスをリーダーとする １０代の少年によるストリートギャング団。
その瞬間 空から隕石が落ちてきて 中から凶暴な小型生物が現れる。
驚きつつも その生物を仕留めたモーゼスたち。
しかし その後 次々と隕石が落ちてきて
さらに凶暴な大型生物たちが彼らを襲いはじめる・・・
警察は信じられない。どうせ すべてを俺らのせいにするだけだ。
だから 俺たちの縄張りは 俺たちが守る。
途中からは サムの協力も得てエイリアンと対峙する 少年たち。
もっている武器は家から持ち出した ナイフやバット。
そして爆竹と花火 日本刀。
倒しても倒しても湧き出てくるエイリアン。
次々と襲われ食われていく仲間たち。
ノンストップで続く戦いは 息もつかせぬほどのスピード感があります。
途中で 疑問が二つ。
なぜ 警察をここまで嫌うのか？
なぜ エイリアンは彼らだけを追い続けるのか？
最初の疑問は イギリス暴動から想像がつきます。
とくに モーゼスらは黒人。警官は 信用してない。
もうひとつの疑問は 最後の戦いへの布石。
ラストは感動的。
最後まで笑うことのない １５歳のモーゼスは
まるで 若き日のデンゼル・ワシントンのよう。
日本公開は 来年に決まったとのこと。
見る価値ありの映画です。
おすすめ度 ★★★★☆ 4.5