もうすぐしたら この言葉は ひんぱんに耳にすることになると思います。
スマートグリッド
ネットワークで管理する 新しい電力網。
電力の供給者と受給者の情報を デジタル通信線で結び
需給バランスの調整をとるというシステム。
最大のメリットは 電力の供給体制を 発電所建設だけで考えなくて良いこと。
今までの最大電力消費時の対応は 発電所を用意することが一般的でした。
しかし スマートグリッドでは 各企業 各家庭にセンサーシステムにより
クーラーの温度変更 短時間(たとえば10分間)の送電停止が可能。
また 太陽光や風力など 供給力が一定しない自然エネルギーを
蓄電池を平準化することにより 最大限に利用することもできます。
つまり 最大電力消費時の対応を複合的に行えるのです。
アメリカではオバマ政権が積極的に取り組み 景気刺激策としても注目。
ヨーロッパでも スマートグリッド導入の動きは加速しています。
しかし 3/11以前の日本では
電力供給システムが安定してるという理由から消極的な立場でした。
そして東日本大震災。原発事故。電力供給不足・・・
遅かれ 早かれ 日本でもスマートグリッド導入の機運は高まってくると予想されます。
問題は各企業の思惑。
まず電力業界。
スマートグリッドは ある意味 巨大なネットワーク網の構築になるので
送電線配備の域を越え 電力業界単独での事業ではなくなります。
また 現在の発電所計画の大幅な縮小が 考えられます。
次に自動車業界。
電気自動車の蓄電池は スマートグリッドの蓄電構想の要。
今のような 各社独自の蓄電器は共通化しなければなりません。
さらに将来の全世界的なスマートグリッドを考慮すれば
もしかしたら 国際的に共通化する必要性も。
つまり国家の強い意志が無ければ 進まない問題が山積み!
ただ 日本の将来を考えれば 取り組まなければならない課題なのです。