最近のテレビは オカマが全盛。
マツコ・デラックスから はるな愛 楽しんごまで。
テレビに出てくる 彼女ら(彼ら?)の共通点は 底抜けの明るさであり
性同一障害者としての悲哀感や 世間の目に対する不安感はあまり感じさせない。
でも きっと いろいろなものを抱えているのだと思う・・・
トランスアメリカ
2005年度アメリカ作品。

17歳の息子がいたことが発覚。
鑑別所に入れられてた息子を引き取り
手術場所のカリフォルニアに戻るまで
ふたりで アメリカ横断をする。
自分が 男であること 父親であることを言えないブリーと
不良だが 根は純粋で 心にトラウマを抱えた息子との
心のふれあいを描いた作品。
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主演のフェリシティ・ハフマンは なんと正真正銘の女優
テレビ中心に活躍しており エミー賞も獲得した実力派。
その彼女が まだ完全に女になりきってない 中年男性を好演。
映画の中では とても ほんとうの女には見えない?
子供に男と見破られてしまうあたりの演技は最高です。
男であることがばれ 最悪の状況で 父親であることがばれてしまう。
それも 誰にも愛情をかけてこられなかった息子が
ブリーを女として見てしまったために・・・
この間の悪さも たまりません。
フェリシティ・ハフマンは この役でゴールデングローブ賞を受賞
ちょっとおかしくて ハートフルな映画です。