『フラガール』を 彷彿させる 炭鉱での実話を基にした映画。
モデルとなった ブラスバンド グライムソープ・コリアリー・バンドは
超一流のバンドとして 今も世界で活躍しています。
舞台は 1980年代はじめの イングランド北部の炭鉱。
サッチャーによる経済改革の嵐が吹き荒れ
この炭鉱でも閉鎖の危機に陥っていた。
その中 炭鉱員たちで構成された伝統のブラスバンドに
若い女性グロリアが加入する。
彼女は元団員の孫娘でありフリューゲル・ホーンの名手。
子供のころからの知り合い
アルト・ホーン奏者のアンディと グロリアは
しだいに 惹かれあうようになる。
その一方で 炭鉱閉鎖は 決定的となり
彼女が会社側の調査員であることが わかってしまう・・・
フラガールとの共通点
・閉鎖寸前の炭鉱が舞台
・ブラスバンド ハワイアンと言う ちょっとだけ音楽つながり
・モデルとなったひとたちは その後 有名に!
違う点は ブラス!は 政治批判あり
フラガールは この作品でなく
「リトル・ダンサー」のほうをモデルにしたという話も。
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グロリア役の タラ・フィッツジェラルドが 魅力的。
かわいらしさと 理知的な雰囲気を あわせ持った役を好演。
その後 作品に恵まれなかったため あまり有名になりませんでしたが・・・
アンデイ役のユアン・マクレガーは あいかわらず かっこいい。
しかし ほんとうの主人公は 指揮者ダニー(ピート・ポスルスウェイト)
彼のために みながバンドを続けている。
そして 彼がいるからこそ みながバンドを続けられる。
なによりも ダニーの病室の前で 団員が吹奏する「ダニー・ボーイ」が最高
そして グロリアが 道を開いてくれた コンクール決勝。
その後の ダニーの演説。
炭鉱閉鎖とは 一線を画していた ダニーの 痛烈な政治批判。
原題の「Brassed off」は 「怒っている」との意味とか。
たくさんの失業者を作りながらも 経済改革を行っていた
サッチャリズムとは なんだったのか?これが 痛みが伴う改革?
バンドによる 数々の素敵な吹奏曲を聴きながら 考えてしまいました。
