降り続く白い雪を、暖かい病院の窓から眺めていた病棟暮らし私ざきでございます。
えー、火曜日より放射線治療が始まりました。
25回のコースで骨盤内全体に照射する予定です(よって今回は3月15日までは入院デス)
「卵巣がんに放射線治療ってイイの」
と思った方。卵巣がんの治療について大変良く学ばれた証拠ですよ。
卵巣がん治療に於いては、放射線治療は適切な治療法ではありません。
→ 理由 :
卵巣がんの特徴「播種」のため、広範囲に照射が必要である。実際には骨盤内にある臓器(腸・膀胱など)にまで照射する事になってしまい難しい。また放射線治療は一度しか受けられない。
卵巣がんは再発率も低くはないが、化学療法での効果が比較的得られ易い癌種であるので、繰り返し治療可能な化学療法が勧められる
皆さまご存知のの通り、《婦人がんに中でも》子宮がんや子宮頚がんは「放射線治療+化学療法」のレジメンが有効とされています。
では、どうして今回もざきさんは3回めの放射線治療を受けているのでしょう?
1回目 左傍大動脈リンパ節
2回目 左鎖骨上リンパ節
今回 鼠径部リンパ節をメインに、骨盤内4カ所
1・2回の治療部位は、特定の腫瘍を狙って直接放射線を当てることが可能な部位でした。が、今回は少々意味合いが異なります。
原因は先月発覚した間質性肺炎(薬剤性肺炎)
現在化学療法を休薬せざる得ない状況になりました。
ざきさんの腫瘍には『スゴイ勢いで増大するヤツがいる』のが特徴です。
2回目の放射線治療対象だった首に張り出した腫瘍は、2~3週間でアレよアレよと大きくなりました
以前には、大腸内視鏡検査でがん細胞が見えたコトもあります → 腸を腫瘍が噛んでいたんです
以上の過去事例から、この状況での完全治療休止は大変に危険な状態になるかも…かも...
ざきさんはこの2・3年、延命が目的の治療を受けています(特にハッキリとDr.に言われた訳ではありませんが、ソコは患者自身が客観的に悟らければならない部分だと思います)
いわば『痛いのイヤだから、治療し続けていた』
のが本音でございますので
ええっこの展開で疼痛と闘うなんて、納得いかないっ
と心底思いました(笑笑
との流れで、放射線治療開始となったのです。
再発卵巣がん患者にも、放射線治療の適応がありますよ
- 卵巣がん治療ガイドラインより-
[再発を繰り返し完治不能と見込まれる患者の緩和治療として]の適応ですね。
積極的治療法ではない事
あくまでも、患者の状態が放射線治療可能である事
を理解して下さい。
副作用も勿論でます。今の悩みどころは便秘薬の調整デス。放射線のダメージを腸管も少なからず炎症を起こしますので、今までと同じ量の薬を飲むと夜中に何度も通い...おさま、ピンチ
実は昨晩も2回目の⇧になってしまい、今日は腹痛で寝込んでおりました
仕方がないですね。別な痛みで苦しむよりヨイと思って我慢しています。
(雪だしね、ポケ活に外出するのも面倒になって寝てマシタ)
とりあえず、今年の春はココ田舎大型大学病院で迎えるでしょうメル市より、ずーっと暖かいので有り難く冬眠します
化学療法は放射線治療終了後、または終盤頃からタキソール単剤80%量で開始する予定です。
ざきさんの過去のTC治療も80%減量で、しかも4クールで終了ってコトが殆どでした。
誤解され易いので付け加えますと
減量での治療は低容量化学療法とは別モノです。明確な基準が設けられています。
低容量化学療法とは効果が認められている基準以下の量で投与する治療を指しますので、保険適用にはなりません。
詳しく知りたい方は、下記をご覧下さい。
また進展あらばご報告致しますので、宜しくお願い致します。