リストバンドが抜けた‥(-.-;) | 卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

2006年秋「悪性卵巣腫瘍の疑い」と告げられ、治療→再発転移を幾度も繰り返す。
◆受けた治療:手術4回・化学療法5ライン・放射線1回・がんカテーテル治療15回
◆現在: リムパーザ錠服用中
♫ 卵巣がんと長~くお付き合いしている、現役患者です。


入院すると真っ先に手首に付けられる物は、皆さまもご存知の「リストバンド」でございます。


バーコード管理。ココ田舎大型大学病院は導入されるのが遅かったですww


私は学生の頃から腕時計が苦手だったので、リストバンドも『緩めにお願いします〜』と毎回注文つけている患者です。

先々週の日曜に付け替えて貰いました。いつもより若干緩めだな?とは感じましたが、抜けるわけでもないので “点滴も無いし、まっイイかと放置。

ところがこの日の夜からおちょうちょサマのご機嫌が悪くなり、腹痛と腰痛がW目でやって来ました!!


原因は分かっていたんですよ

骨盤内放射線治療の代表的な副作用の「下痢気味になる」、で便秘薬の調整が上手く出来ませんでした。その結果お腹が張って苦しい腫瘍が圧迫されて神経に触る病院のベッドにて腰痛が始まっていたトコロに神経痛も加わって

強烈な痛みがやって来たのです

ガスを出すのもままならず、軽い吐き気も来ました。これは腸閉塞の前兆によく似ている...注意注意野生のカンが、おちょうちょサマに完全休暇を与えるよう言って来ましたので絶食開始です。それも自主的に→経験値が高いので対処法も知ってます(笑笑

白湯を飲むのは問題無かったのが救いでした。

その日は痛みとの闘いです。腰痛対策でロキソニンを飲んでも痛みは引かず...

便秘薬を飲んでも、腸は動かず腹痛のみ

↑この状態で便秘薬を飲むのは危険も伴いますので、かなりの神経を使いました。

で、徐々に回復して葛湯から開始です。お粥を食べれる様になったので、やっと人間に戻った気がしました。


そんなこんなで木曜日の夜。着替えていたら、服と一緒にリストバンドがスルリと抜けていました。

初めは自分でも『ん?? 何故ココにあるのかな。リストバンドは手首に付いてるモノなのに...⁇』

そしてやっと気付いたのです

  痩せたんだ、私

食べられなくなってから、朝晩と体重は自分でチェックしていました。確かに減ってはいましたが、体型が変化する程ではないです。

自宅では体調に合わせて食事をしていましたが、病院ではムリですので仕方ないですねー。
お粥しか食べるモノがないのが現実でございますので、イヤでもダイエットしてる様な状況


次の日は金曜日でしたので、夕方主治医が顔を見に来てくれました。

「お腹の調子が良くないそうですが、大丈夫ですか?」

「何とかヤマは越えました。でもね、センセ。これ見てください

あはは、と笑いながらリストバンドをスルッと手首から抜いて見せたんです。

「えっ!体重は計っていますか?点滴しましょうか?」

「体重は毎日計ってます。痩せたと言っても◯k程度なんですよね。でも、点滴お願いします

「わかりました。では担当医には伝えておきますので、本数とか種類とかリクエストがあれば言って下さい」

「ありがとうございま〜す」


良かった〜〜〜お願いお願い 
んじゃあ、早速今晩から開始して貰おうっと


との経緯で結局、血管確保された普通の入院患者になっています(笑



今回の痛みでは「いよいよ鎮痛剤のレベルアップが必要か?」と真剣に思いました。
でも原因の元はと言えば、やっと上手く調節できるようになった最新の便秘薬が『病棟には無い』と出して貰えなかったからナンですよ。

若い担当医もだいぶ探したらしいのですが...
薬剤部に聞いても「そんな薬知らん」と言われたとか。若い医師は軽く👣らわれる傾向にあります。
だいぶ手を尽くしていた様子でしたが、ノーヒット

でも私がコトある毎に「こんな大型大学病院のクセに便秘薬の新薬も置いてないなんて、考えられない!」と看護師さんに訴え続けたら、病棟の薬剤師と仲の良い看護師さんが横ルートで確認してくれました。

なんと採用されていました

ただ単に、使用頻度が少ないので薬剤師の頭には入っていない薬だっただけの事。

まあ...新薬ったって便秘薬ですからねぇ。命の危険を伴う薬をヤマほど扱っている、現場の薬剤師さんの事情はよーく分かりますよ。会話まで聞こえて来そうです

若い担当医は「すみませんでしたっ」って必死で謝ってくれましたが、まあ仕方ないですわ。


今回は痛みと身体衰弱加減の体験

と、今後に向けての勉強中だと考えるコトに致しました。


痛みが出てくると、本当に何も考えられなくなります。これは幾度か経験して来ました。

でも、複数箇所の痛みが同時に襲って来たら...ツライとしか表現できません。

早目に麻薬系鎮痛剤のお世話になろう、と思います


あとは腰痛対策ですね

これは病院のベッドが悪い ので今後長期入院の場合は、自宅のマットレス持参するコトに決めました

とあるメーカー品でないともう無理、だと悟っただけでも進歩です。


最近は『動けなくなった時の準備』に思考が向いています。おちょうちょサマとて、いつ何が起こるかわからないですのでネ。


私の同級生や知り合いの訃報も耳にする様になりました。ガンで亡くなるより別な原因の方が多いのが実情です。

うーんアセアセ  そんなお年頃になったんですねぇ



人間ですから、正解のある人生なんてある筈もありません。

私なりに、最期は自分の納得できる期間を送りたい、と考えてはいますけどもネ。

でもその努力さえも、体力が無いと難しいなぁ...と悟った一週間でした。


ps: 本日主治医の内診がありました。12月の超音波検査の結果と比べて、大きな変化は無い様です。
ただただ問題なのは、おちょうちょサマのご機嫌のみ

まだ半分以上残っている放射線治療 
毎日便秘薬を見つめながら「今日はどの位飲もうか」と悩んでおります。

では