いよいよゴールデンウイークも始まり、あちこちへ出かける方も、家でゆっくりの方もいると思います。そんな中ではありますが、今日からは、日本人の3大死因と生活習慣病との関連性を見ていきたいと思います。
がん、心疾患、脳血管疾患が日本人の3大死因と言われています。(ここ数年肺炎、老衰が死因上位になっていますが生活習慣病との関係からこの3つに注目します)
まず第一弾は「がん」です。がんは、悪性腫瘍・悪性新生物と呼ばれており、何らかの原因で、細胞ががん化(悪性の腫瘍になる)することにより発症する病気です。
国立がん研究センターの統計データ(2014年)によると日本人ががんにかかる確率は、男性62%、女性47%なんと2人に1人が一生に一度はがんにかかることになります。
かくいう私の母親も大腸がんで大腸切除・抗がん剤で一命をとりとめ、山登りができるほどに回復しましたが、それもつかの間、骨髄に転移が見つかり、なすすべもなく、若くして亡くなりました。
本来私たちの体の細胞は「遺伝子」という設計図に基づき、必要に応じて増えたり、減ったりしながらも正常な状態を保っています。一つの細胞は同じ機能を持った細胞に生まれ変わるのが本来の姿ですが、何がしかの理由で遺伝子に傷がつくと異常な細胞ができ、どんどん増殖します。これががん細胞です。
この異常ながん細胞が血管などに入り込み血液とともに全身に転移し、さらに悪影響をもたらします。
病気と言いましたが、細菌やウイルス、化学物質とは違い、自らの細胞の異常な変化ですので、がん細胞を攻撃すると、少なからずも正常な細胞も攻撃することになってしまいます。
とはいえ、がんに対しては外科的治療(切除)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法、免疫療法などの治療法が確立され、死亡率が低下、生命予後(治療してからの生存期間)が大幅に改善されています。
そもそも何故細胞ががん化してしまうのか?それには生活習慣が大きくかかわっていると言わざるを得ません。すなわち、生活習慣の改善によって、がんの予防ができるとも言えます。以下正常な細胞をがん化させないための生活習慣8か条です。
①たばこを吸わない②飲酒は適量にとどめる。③食事では減塩につとめる④暴飲暴食を避け、野菜や果物を多くとる⑤熱い飲み物や食べ物は冷まして口にする⑥体重を適正に維持し、肥満を予防する⑦適度な運動を継続的に行う⑧日焼けはほどほどに。…もちろん前提として、規則正しい生活、十分な睡眠は欠かせません。
がんになって治療することを考えたら、生活習慣を見直してがんにならない=楽しい・おいしい・元気な生活をめざしたほうがどれだけ良いかは言わずもがなです。今からでも決して遅くはありません。気づいた日が吉日!!今日から、「がんにならないがんにさせない」そんな生活習慣をこころがけましょうね。
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