いよいよゴールデンウイークも始まり、あちこちへ出かける方も、家でゆっくりの方もいると思います。そんな中ではありますが、今日からは、日本人の3大死因と生活習慣病との関連性を見ていきたいと思います。

がん、心疾患、脳血管疾患が日本人の3大死因と言われています。(ここ数年肺炎、老衰が死因上位になっていますが生活習慣病との関係からこの3つに注目します)

まず第一弾は「がん」です。がんは、悪性腫瘍・悪性新生物と呼ばれており、何らかの原因で、細胞ががん化(悪性の腫瘍になる)することにより発症する病気です。

国立がん研究センターの統計データ(2014年)によると日本人ががんにかかる確率は、男性62%、女性47%なんと2人に1人が一生に一度はがんにかかることになります。

かくいう私の母親も大腸がんで大腸切除・抗がん剤で一命をとりとめ、山登りができるほどに回復しましたが、それもつかの間、骨髄に転移が見つかり、なすすべもなく、若くして亡くなりました。

本来私たちの体の細胞は「遺伝子」という設計図に基づき、必要に応じて増えたり、減ったりしながらも正常な状態を保っています。一つの細胞は同じ機能を持った細胞に生まれ変わるのが本来の姿ですが、何がしかの理由で遺伝子に傷がつくと異常な細胞ができ、どんどん増殖します。これががん細胞です。

この異常ながん細胞が血管などに入り込み血液とともに全身に転移し、さらに悪影響をもたらします。

病気と言いましたが、細菌やウイルス、化学物質とは違い、自らの細胞の異常な変化ですので、がん細胞を攻撃すると、少なからずも正常な細胞も攻撃することになってしまいます。

とはいえ、がんに対しては外科的治療(切除)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法、免疫療法などの治療法が確立され、死亡率が低下、生命予後(治療してからの生存期間)が大幅に改善されています。

そもそも何故細胞ががん化してしまうのか?それには生活習慣が大きくかかわっていると言わざるを得ません。すなわち、生活習慣の改善によって、がんの予防ができるとも言えます。以下正常な細胞をがん化させないための生活習慣8か条です。

①たばこを吸わない②飲酒は適量にとどめる。③食事では減塩につとめる④暴飲暴食を避け、野菜や果物を多くとる⑤熱い飲み物や食べ物は冷まして口にする⑥体重を適正に維持し、肥満を予防する⑦適度な運動を継続的に行う⑧日焼けはほどほどに。…もちろん前提として、規則正しい生活、十分な睡眠は欠かせません。

がんになって治療することを考えたら、生活習慣を見直してがんにならない=楽しい・おいしい・元気な生活をめざしたほうがどれだけ良いかは言わずもがなです。今からでも決して遅くはありません。気づいた日が吉日!!今日から、「がんにならないがんにさせない」そんな生活習慣をこころがけましょうね。

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「生活習慣病」の中でも詳しく知っておきたい4つの病気についてお話しをしていますが、今日は第四弾「脂質異常(症)」です。

「脂質異常(症)」とは、血液中の脂肪値が異常をきたす状態です。

本来血液中のLDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)、HDL(善玉)コレステロールはバランスよく含まれていますが、LDL(悪玉)コレステロール値及び中世脂肪(トリグリセライド)値が高くなったり、HDL(善玉)コレステロール値が低くなることを「脂質異常(症)」と呼びます。

コレステロールとは体の細胞膜や脳、神経系の情報伝達に欠かせない成分です。また、さまざまなホルモンや胆汁酸の原料となります。

血液に溶けないコレステロールは肝臓で作られ、リポたんぱく質という粒子に含まれて、血液の流れに乗って体中に運ばれて行きます。このコレステロールを運ぶのがLDLというリボたんぱく質で、この中に含まれるコレステロールをLDLコレステロールと言います。

LDLは増えすぎると血管壁にたまり、酸化すると血管を狭くして、動脈硬化をすすめます。このためLDLもLDLコレステロールも「悪玉」と呼ばれています。

一方体の中からコレステロールを回収し、肝臓へ運ぶ粒子がHDLというリボたんぱく質で、この中に含まれるコレステロールをHDLコレステロールと言います。

使いきれずに余ったコレステロールを回収して動脈硬化を抑える働きをすることからHDLもHDLコレステロールも「善玉」と呼ばれています。

脂質異常になると、動脈硬化(症)がすすみ、脳血管疾患や虚血性心疾患の危険性が増します。

予防するには「肥満」の防止が一番ですが、中でも脂肪(特に動物性)や、飽和脂肪酸(ベーコン・ソーセージ・チーズ・バターチョコレートなどに多く含まれる)の摂取を控え、青魚や豆類、食物繊維を多く含む食品を多めに摂ります。

また、運動では、エスカレーターやエレベーターを使わず極力階段にする。一駅分多く歩くなど、内臓脂肪を燃焼させる有酸素運動を多く取り入れるようにしましょう。

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「生活習慣病」の中でも詳しく知っておきたい4つの病気についてお話しをしていますが、今日は第三弾「糖尿病」です。

合併症のことを考えると最も怖い病気かもしれません。「糖尿病」の傾向が見られたら、早く生活習慣を見直して、未然に防ぐことをおすすめいたします。

糖尿病」とは、インスリンというホルモンの作用が低下し、インスリンが不足することによって血糖値の上昇を抑える働きが低下し、血糖値の高い状態が慢性的に続く病気です。

本来食べものから摂取されたぶどう糖は膵臓から分泌されるホルモンの一種のインスリンなどによって血液中で細胞に取り込まれ、血糖を一定に保ちます。しかし、インスリンの働きが悪くなると細胞内に取り込まれにくくなり、血液中の血糖値が高くなります。

この状態が長く続くと糖尿病を発症してしまいます。(*一般的に空腹時の血糖値は80~110mg/dL程度ですが、126mg/dL以上が持続すると糖尿病が疑われます)

糖尿病には1型と2型があり、日本人の糖尿病患者の90%が2型糖尿病です。

1型は、自己免疫疾患などが原因で、インスリンを分泌している細胞が壊れ、インスリン分泌が極度に低下するか、ほとんど分泌されない状況で、毎日、注射によるインスリン補給が必要となります。

2型は、インスリンの分泌が不足している場合と、インスリンそのものの働きが悪い場合が考えられます。食べすぎや運動不足、過度の飲酒、喫煙などの環境要因が重なり徐々に慢性化し、発症する場合がほとんどです。

糖尿病は初期症状がほとんどないのが特徴で、知らない間に症状が悪化し、疲れやすい、頻尿などの症状が続いている間に、塩分がうまく排泄されずに高血圧(症)になり、肝臓では脂肪が過剰に蓄えられ脂肪肝となり、さらに動脈硬化が促進されます。

そして、「神経障害」「網膜症」「腎症」といった怖い合併症を引き起こします。「神経障害」とは手足の神経に障害をきたし、感覚を失う。手足のしびれからはじまり、痛みを感じなくなったりするために、傷に気づかず悪化し、壊死し、切断しなくてはならないことがある。

「網膜症」とは目の網膜の動脈が障害され、失明する恐れもある。

「腎症」とは、腎機能が低下し、最終的には透析治療、腎移植が必要となる。

糖尿病の予防には、早期発見が一番です。定期健診で、血糖値が高い傾向が見られたら、すぐに生活習慣を見直しましょう。

基本的には肥満の解消と食事と運動の見直しです。内臓脂肪型肥満にならないように注意し、暴飲暴食を避け、運動を継続して、体重を適正に保つことが大切です。また、ストレスが加わると、血糖値を上げるホルモンが分泌されインスリンの働きも弱まり血糖値が下がりにくくなります。ストレスによる過食の場合もありますので、ストレスを発散する意味でも適度な運動を心掛けることをおすすめいたします。

糖質や、甘いものを普段から摂りすぎている方は、肥満防止のためにも食生活を見直すことをおすすめいたします。

しかし!いきなり糖質をカット!ご飯を一切食べない!ダイエットダイエット!はかえって体に負荷を与え、リバウンドの危険性も!まずは無理のないところから始めましょう。歩くこと。少し速足でウォーキングしてみることから始め長続きさせることを心掛けましょう。

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「生活習慣病」の中でも詳しく知っておきたい4つの病気についてお話しをしていますが、今日は第二弾「高血圧(症)」です。

あなたは、自分の血圧をご存じですか?血圧とは血液の流れが血管壁にかける圧力のことで、その圧力が強い状態が「高血圧」と呼び、慢性的に高血圧であることを「高血圧症」と呼びます。また、血圧を測定するときには、収縮期血圧:最高血圧(心臓が血液を送り出す時に収縮した時の血圧)と拡張期血圧:最低血圧(心臓に血液が戻ってきて拡張し、次に血液を送り出す準備をしている時)の2つの血圧を測ります。本来体の隅々まで血液を届けなくてはならないので、激しい運動をしたときは血圧が高くなり、安静にしていれば下がります。

しかし、何もしていないのに慢性的に血圧が高い状態ということは、体に負担がかかりいろいろな問題を引き起こします。高血圧の要因はいろいろありますが、最も気にすべきは肥満と動脈硬化(症)です。

肥満の場合は体についた脂肪が血管を押して、絶えず血圧を上げる原因となります。一方動脈硬化(症)は前回詳しく述べましたが、動脈の本来持つ弾力性が失われ硬化(かたく、もろくなる)するため、血流が悪くなるだけでなく、血管が切れるリスクが増大します。

高血圧の原因としては

■喫煙・過度の飲酒。

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化をむしろ促進する働きがありますし、当然血圧も上がります。飲酒によるアルコールの影響で、飲んですぐには血管は拡張しますが、アルコールの分解に体中の水分を多量に使用するため、むしろドロドロ血の原因となり、血圧上昇の要因となります。

■過食・運動不足。

当然肥満の原因となります。

■脱水状態

血流を確保し、血液をサラサラにするには、脱水状態を防がなくてはなりません。「のどが渇く」のは相当水分が不足している証拠。のどが渇く前に、絶えず、こまめに水分を摂ることをお勧めします。500mlペットボトル等用意し飲んでる水の量の「見える化」が有効です。

■塩分の摂りすぎ

塩分の摂りすぎを注意するあまり、味噌汁を控える人がいますが、味噌にはむしろ血圧を下げる効果もあります。むしろパン・ピザ・ラーメン・パスタなどで知らずに塩分を摂りすぎることに注意しましょう。

「高血圧(症)」と「動脈硬化」「肥満」は切っても切れない関係性です。薬に頼っても、血圧を短期的に下げる効果はあっても、根本解決には至りません。むしろ、一生薬に頼らなくてはならなくなってしまいます。まさに生活習慣の改善・肥満防止が高血圧(症)の改善につながります。

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生活習慣病予防の方法をお伝えしてきましたが、今日からは「生活習慣病」の中でも詳しく知っておきたい4つの病気についてお話したいと思っています。

「動脈硬化(症)」「高血圧(症)」「糖尿病」「脂質異常(症)」の4つです。

もちろん、死因としてはガン・脳血管疾患・心疾患・肺炎が上位に来ますが、その「危険因子」となる症状が、動脈硬化(症)、高血圧(症)、糖尿病、脂質異常(症)なのです。

また、これら危険因子はそれぞれの症状の危険因子となり、複雑に関係しあっています。ということで、4つともならないように生活習慣を見直したいと思います。

「動脈硬化(症)」

動脈硬化(症)とは読んで字のごとく動脈の本来持つ弾力性が失われ硬化(かたく、もろくなる)することです。かたくもろいと、血流が悪くなるだけでなく、血管が切れるリスクが増大します。

動脈硬化をイメージするにはゴムのホースを思い浮かべるのが良いでしょう。経年劣化によってもろく、硬くなっていきますが、それ以外にも中に流れている液体の内容や、水圧のかかり具合で、劣化が変わることが想像できると思います。

動脈硬化の原因として、「血液ドロドロ状態」があげられます。脂っこい食品や、アルコールの摂りすぎ、水分不足による脱水状態で、血液の流れが悪くなります。それが続くと血管壁にコレステロールが溜まり、益々血の流れがわるくなり、絶えず圧力がかかって、血管が伸びた状態でいるとだんだん血管が硬くなり、最後はふさがったり、切れてしまうことが予想されます。

特に重要な場所(心臓・脳)の血管に障害がおきると脳血管疾患・心疾患といった病気を引き起こす要因となってしまします。本来年を取ると徐々に硬化していくものですが、生活習慣の見直しで、予防や硬化速度を遅らすことができます。

■喫煙や、過度の飲酒を避ける。

喫煙は血管を収縮させます。動脈硬化をむしろ促進する働きがあります。したがって絶対に避けるべきです。飲酒によるアルコールの影響で、飲んですぐには血管は拡張しますが、アルコールの分解に体中の水分を多量に使用するため、むしろドロドロ血の原因となります。

■コレステロールや糖分の多い食品の摂取を避ける。

脂っこい食品はカロリーが高いだけでなく、コレステロール値の上昇により、血をドロドロにする危険性があります。高脂質をさけ、和食中心の日本型の食生活を心掛けましょう。

■水分をこまめに補給する。

血流を確保し、血液をサラサラにするには、脱水状態を防がなくてはなりません。「のどが渇く」のは相当水分が不足している証拠。のどが渇く前に、絶えず、こまめに水分を摂ることをお勧めします。500mlペットボトル等を活用し、飲んでる水の量の「見える化」が有効です。

■塩分の摂りすぎに注意。

塩分の摂りすぎを注意するあまり、味噌汁を控える人がいますが、味噌にはむしろ血圧を下げる効果もあります。むしろラーメン・パスタなどで知らずに塩分を摂りすぎることに注意しましょう。では、次回は「高血圧(症)」についてお話します。

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前回まずは毎日の体重を計って、「肥満」にならないように気を付けること、その方法についてもご説明いたしました。今日はあらためて、生活習慣病予防のための生活習慣見直しのポイントを以下の4つでご説明したいと思います。

①栄養・食生活の見直し②身体活動・運動の見直し③睡眠の見直し④喫煙の見直しの4つです。

①栄養・食生活の見直し

生活習慣病が語られるようになった直接の原因が戦後の食生活の大きな変化です。戦前の日本人ならではの食習慣「和食の食文化」が、戦後高度経済成長の波の中大きく変化し、以下のような問題が挙げられています。

■カロリー過多■肉類・揚げ物・脂っこいものを多く摂取■朝食欠損・朝ごパン■朝昼夜三食の量の偏り(夕食過多)■一人での食事(孤食)■加工食品・インスタント食品への依存■同じようなものばかり食べる(固食・偏食)■米食から、パン・パスタ・ラーメンの比率過多■過度なダイエット

以上のようにただ、カロリー過多というだけでなく、不規則な食生活、コンビニや外食に依存した食生活、が大きく影響していることがわかります。では、改善のポイントはなにかというと以下4つの基本に集約されます

■一日3食決められた時間にとる。■バランスの取れた食事をする。■適切なカロリーを摂取する(カロリー過多にしない)■塩分を摂りすぎない。

確かにごもっとも、わかっているけど、そうならないから困っているのです!そんな声が聞こえてきそうですね。これを改善する方法は、「和食」「一汁三菜」の食事を心掛けることです。難しく考えずにご飯・味噌汁・お漬物を3食食べる。おかずは、肉・魚・野菜をしょうゆ・味噌・日本酒・みりん・酢で味付けたもの。揚げ物・炒め物だけでなく、煮物・和え物・酢の物・刺身などいろいろな食べ方で、いろいろな魚・野菜を食べる。そして、決め手は良く噛んで、ゆっくり食べることです。

パン・パスタ・ラーメンを食べてはいけない!とは言いません。しかしながら少しだけ、比率を下げませんか!それだけで、摂取カロリーは低減します。

②身体活動・運動の見直し。

もちろん運動をすればよいのでしょうが、すぐにできるものでもなし、とにかく歩くことを心掛けましょう。エスカレーターエレベーターにはたよらない。そして、ストレッチ・肩回し、など体の柔軟性を高める簡単な運動も心掛けてください。

③睡眠の見直し。

睡眠不足・睡眠の質の低下は肥満の原因になります。また、寝る直前まで食事をしていては、十分な睡眠も得られず、肥満の原因となります。良質な睡眠をとるためには以下のような生活習慣は改善したほうが良いでしょう■起床時刻・就寝時刻が不規則■就寝前明るすぎる部屋で過ごす■就寝前ゲームやパソコンを操作したり、スマホを見る■夕食後就寝までの時間が2時間未満■コーヒーやお茶等カフェインを多く含む飲み物や、アルコールを多量に飲む■夜更かし、徹夜等をする

④喫煙の見直し

タバコは百害あって一利なしです。中には、「タバコやめるくらいなら死んだほうがまし」なんていう人もいますが、かつては「あなたの勝手」で済まされましたが、今や、周りの方の受動喫煙や、化学物質過敏症の方への影響も無視できません。一刻も早くタバコを止める努力をすることをお勧めいたします。

私はもともとタバコは吸いませんので、食べる量を少し減らす。脂っこいもの、ラーメン・パスタ比率を少し下げる。夜遅くは食べない。お酒も週3回程度にする。そして、極力歩くことを心掛ける。柔軟・ストレッチ・血流アップを意識する。といった感じで徐々に改善していこうと思っています。

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前回「生活習慣病とはなにか?」そしてそれを「改善する、予防するにはどうしたらよいのか?」といったテーマで、お話をはじめさせていただきました。そして、まずは自分の状況を知ることとして、定期健診とりわけ「特定健康診査」の数値の見方と対処の仕方についてお話させていただきました。とはいえ、検診は年に1回。ならば、毎日体重を計ることが「生活習慣病予防」に重要だ。とお話させていただきました。

というのも「肥満」はがん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧(症)、肝疾患、腎疾患の7大生活習慣病に加え動脈硬化(症)、脂質異常(症)、高尿酸血症(痛風)、骨粗しょう症、歯周病などの生活習慣病のいずれにも危険因子となりうるからです。(とりわけ、高血圧(症)、脂質異常(症)、糖尿病、肝疾患)

まずは、毎日体重を計って、自分の肥満度(BMI値)とその変化を知ることが、生活習慣病予防の第一歩となります。

BMI(Body Mass Index)値とは体重(kg)÷(身長m×身長m)であらわされる数字で日本では25以上が肥満とされており、25を過ぎると、糖尿病、脂質異常(症)、高血圧(症)などの合併症の発症率が高くなると言われています。

最近の体重計は、身長を登録しておけば体重の計測と同時にBMI値を計算して表示してくれるものがほとんどです。もし、その機能がない場合でもあらかじめ自分の身長からBMI25の体重を計算しておけば、すぐに肥満度がわかります。(私の場合身長1.7mなので、BMI25のラインは25×1.7×1.7=72.25kgということは72kgまでに体重を抑えておけばギリギリOK)身長は年とともに若干縮まりますが、原則一定とすればBMI値増=体重増と言えます。

一言で体重増といっても、体を鍛えて筋肉量が増えて体重増ということもありますが、一般の方は、むしろ運動量が減って代謝が減り、一方食事の量が増え、脂肪増による体重増と言えます。

今問題視しているのはこの脂肪増の体重増です。一言で脂肪増による肥満といっても、「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪肥満」の2つがあります。特に生活習慣病予防には「内臓脂肪型肥満」」に気を付ける必要があります。

体重は食べる量(カロリー)―運動量(代謝)で変化が生じますので、体重が増えるということは食べる量が代謝量よりも多いということです。内臓脂肪は比較的短期間に減る可能性がありますので、食べる量を減らすことと、代謝をアップすることを心掛ければ、数値は良くなります。

まず、食べる量(カロリー)の低減ですが、単純に食べすぎの人は量を減らすことから始めます。その次に脂っこいものや、カロリーの高いものを減らすことが手っ取り早い方法ですが、単純にご飯を食べないとか、栄養バランスを無視した、過度なダイエットは本末転倒です。

食べるタイミングも重要で、夜遅く、寝る前にたくさん食べては意味ありません。また、ゆっくり良く噛んで食べることも重要です。唾液をたっぷり出して、良く噛むことによって、消化がよくなり、自然と食べる量も減らせます。

一方代謝を増やす方法ですが、筋肉をつければ自然と代謝が上がります。また、有酸素運動で、代謝が促進されます。筋肉をつけながら、無理無く有酸素運動を続けるにはまず歩くことから始めましょう。

歩くことで、もも、ふくらはぎの筋肉がつき、無理なく有酸素運動が続けられます。

最後に気を付けることは血流です。代謝を上げるには血流がスムーズに流れることが大切です。寝不足・ストレスで、筋肉の柔軟性がなくなると、血流が悪くなります。

ストレッチや肩甲骨回し、柔軟運動など体の柔軟性を保つ運動を取り入れてください。また、水分をこまめにとることも大切です。ドロドロ血では、心疾患、脳疾患、高血圧(症)の原因にもなります。500mlのペットボトルなどで飲んだ量の見える化をしながら、年がら年中ちょびちょびと飲んで、血流が回るように心がけてください。

ちなみに私はずーっと72kgを超えないようにキープしていましたが、コロナ禍の約3年で、運動量が減り、食べる量が増え、じわりじわりと75kgまで増加してしまいました。運動不足、代謝のダウン、柔軟性・血流のダウンで首・肩・腰・手首に痛みや痺れの症状が現れ、数値的には血糖値、血圧、尿酸値の上昇と教科書に書いてあるようなわかりやすい結果となりました。

ということで、1月より、改善プログラムを作成し、スタートいたしました。効果やいかに。とはいえ、極端なダイエットはご法度です。むりなく、ゆっくりと半年かけて元へ戻そうと思っています。乞うご期待。

皆様は定期検診を受けていますか?その際BMI値や、血糖値、コレステロール値で「生活習慣病」の疑いあり!と指摘される場合があります。一年に一回の検査結果で一喜一憂するのではなく、普段から、自分の生活習慣をコントロールできればどれだけ楽なことか。ということでこれからしばらく「生活習慣病とはなにか?」そしてそれを「改善する、予防するにはどうしたらよいのか?」といったテーマについてお話させていただければと思っています。題して「生活習慣病よさようなら」まず第一回は「生活習慣病とは」です。

戦後。高度経済成長の中、脳血管疾患、心疾患、そしてその危険因子となる、動脈硬化(症)、糖尿病、高血圧(症)、脂質異常症などは、まとめて「成人病」と呼ばれていました。しかし、「これらの疾患は生活習慣を改善することで、予防できるのではないか?」との思いで、減塩・禁煙、住環境改善等に取り組んだところ一定の成果を得ることができました。そこで、1996年厚生省(現厚生労働省)は「成人病が生活習慣の改善によって予防が可能であること、成人でなくても発症の可能性があること」から「成人病」を「生活習慣病」と改称しました。そして生活習慣病を治すという観点よりは、生活習慣病を予防する(とりわけ、食生活・睡眠・運動・ストレス・衛生状態等をどう維持・コントロールし、発症させないようにするか、改善するか)が主の目的となりました。

ということでここからは、すでに生活習慣病と診断され、治療されている方というよりは、生活習慣病予備軍と診断されたり、生活習慣病になりたくない!!と思っている方々のためにお話させていただけたらと思っています。

というのも、実は生活習慣病は症状が出てからでは、遅いのです。(なってしまった方申し訳ございません。治療は医師にお任せいたします。)症状が出る前に気づき予防することが重要なのです。そのための第一歩として、まずは今の皆様の体の状態が、どの程度の健康レベルなのかそれを知るところから始めることにしましょう。

現在35歳以上の方は年一回「生活習慣病予防検診」の一般検診が受検できます。さらに40歳以上の方は特にメタボリックシンドロームに着目した「特定健康診査」の受診が可能です。すでに読者の方は毎年検診を受けて、その数値に一喜一憂しているのではないでしょうか?数値を見るポイントは2つです。

①「絶対値」

同年代の成人の平均値から「正常範囲」を割り出し、その「正常範囲に入っているか外れているかを見ることです。ここで極端に基準値より離れていた場合は、医療機関を受診し、再検査(精密検査)⇒治療する必要があります。ちょっと外れている場合、あるいは範囲内で多い、少ない場合は、慌てずに、生活改善に取り組みましょう。

②毎年の数値の変化。

数値の傾向は個人の個性・体質によっても異なります。毎年、同じ診療機関で受検し、毎年の数値の変化に着目してください。大きく変化した場合、どんどん悪くなっている場合など、自分の生活習慣の変化と照らし合わせて判断してみてください。特に転職した、異動になって仕事の内容が変わった、結婚した、子供ができた、子供が受検、コロナで在宅勤務が増えた等々生活の大きな変化と数値の変化を照らし合わせてみるとよいと思います。

検査は年に1回ですが、日々体重の変化を見ているだけでも、数値の変化が予想できます。一般的には毎日同じ時刻、同じ状況(お風呂に入るとき、食後等)に計っていると変化がわかりやすくなります。身長はほとんど変化しませんから(年とともに若干縮みますが)、体重が増えればBMIも増えます。体重は食べる量(カロリー)―運動量(代謝)で変化が生じますので、体重が増えるということは食べる量が代謝量よりも多いということです。ということで、生活習慣病予防の第一歩は毎日体重を計ることから始めます。では、次回からさらに詳しく見ていきましょう。

 

 

こんにちは、SDGsについての報告がひと段落してから、年末・年始としばらく投稿をお休みしてしまいましたが、そろそろ新しいテーマで投稿を再開したいと思っています。名付けて「生活習慣病よさようなら!」生活習慣病予防プランナーとして、皆様が普段気になる「生活習慣病」を予防し、数値を改善するさまざまな方策についてお伝えしたいと思っています。

というのもコロナ禍を経て、まさに自分自身の生活習慣が変化し、食べる量・内容は変わらぬまま、運動量の減少(通勤・外出の機会の減少)が起き、約3年の月日を経て見事に3kgほど体重が増えてしまいました。するとどうでしょう、定期検診の結果も見事に数値が変化し、それまで一切数値の問題がなかったのですが、教科書通りにBMI・腹回り・血糖値・尿酸値・血圧の数値に*がついてしまいました。生活習慣病プランナーとしては、由々しき事態ですがそこはポジティブシンキング!自ら改善プランを作成し、しっかり指導して、結果を出していこうと思っています。

ということで今年の定期検診で数値が改善するよう既に動き出しました。これからしばらくは生活習慣病のイロハを皆様にお伝えしながら、自らの生活習慣の改善も図りたいと思います。その報告もしながら毎週月曜日に投稿したいと思っています。では、よろしくお願いいたします。

SDGs「エスディージーズ」「Sustainable Development Goalsの実践例について特に食育との関連の高いものから順番に解説してゆきます。

 

10.「おてらおやつクラブでSDGs」 

「誰一人取り残されない」世界を作るための今日から始められるSDGsの実践例を一つ一つ紹介して参ります。第10回は、「おてらおやつクラブでSDGs」です。「微力でも無力ではない」の言葉を信じて身近なところから始めましょう!

皆さんは「おてらおやつクラブ」という言葉を聞いたことがありますか?

日本国内において子どもの7人に1人が貧困状態にあります。(厚生労働省2019年国民生活基礎調査より)「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、さまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動です。

活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。

全国のお寺と支援団体、そして檀信徒および地域住民が協力し、慈悲の実践活動を通じて貧困問題の解決を目指し、地域での見守りを作っていきます。

お寺には沢山の食べ物が、仏さまやご先祖さまへの「おそなえ」としてあります。お寺で修行生活するものは、お預かりした仏さまへのお布施やお供物を「おさがり」としていただきます。こうして「お仏飯」で育てていただける身にありながら、時にはいただき過ぎたお供え物を無駄にしないために、頭を悩ませることもあります。

既に全国1,849(2023年2月現在)もの寺院が参加し、各種企業や、関連NPOとも協力し、数多くの家庭に、「おすそわけ」の輪が広がっています。活動に興味を持たれた方は、ぜひ、下記ホームページを参照いただき、参加いただけると幸いです。

https://otera-oyatsu.club/

美味しいご飯を食べられたことに感謝して、ぜひSDGsに貢献してください。

SDGsを知り、SDGsを身近に感じ、SDGsを自分ごととして、身近なところから実践したいと思います。

できましたらお友達へシェアしていただき多くの方々へ呼びかけていただけましたら助かります。

https://www.pref.chiba.lg.jp/seisaku/sdgs/chibasdgs51-100.html

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