大学入学と同時に
私は神奈川から東京へ一人暮らし。
もうわくわくが止まりませんでした。
その頃付き合っていた彼と離れるのは不安だったけど、
(彼は浪人でした)
薄情な事にそれよりも楽しみが大きかったように思います。
初めての一人での生活。
そして東京。大学。
開放感がすごく大きかった。
一人暮らしをする事も
ずっと大学に受かったらする、と伝えていたので、
母も‘止めればよかった‘といいつつ、
許可してくれました。
大学では沢山の刺激的な友達と出会いました。
その中でも大きな出会いは、
その頃ソウルメイトだと思う彼でした。
お互いにお付き合いしている人がいましたが、
友達としていつも一緒にいました。
でもどうしても惹かれあうのが分かり、
出逢ってから半年後の夏に
相手から‘別れてきた。付き合ってほしい‘と言われました。
私も自分の気持ちを認めて、
高校の彼に意を決して伝え、
付き合う事になりました。
１か月のうち、私の家か彼の自宅、そして大学と、
バイトも同じ所で始めたので、
365日、24時間、ほとんど一緒にいました。
大学での映画の作品作りも、
監督の子が私たちをペアで使ってくれたり。
私は付き合う前に自分のトラウマの様な事も話していて、
彼は私の殻を破ろうと、
いつも考えてくれていたように思います。
ある意味二人の形が完璧すぎて、
これが少しでも崩れてしまうことを考えられませんでした。
大学内でも知らない人まで私たちの事を知っている位
一緒にいました。
そしてふたりで夢を追っていたのですが、
最初は私が少し先に、
ヘアクリームのリーフレットモデルや
雑誌の読者モデルに。
彼はモデルに応募しても落ちてしまったり。
でもある時、ある有名演出家の舞台に合格！
そこからふたりのズレが出来ていきました。
彼はその舞台で芸能事務所にスカウトされ
どんどんTVに出るように。
二人で街を歩いていても
‘写真撮ってください‘と
私がカメラを渡され撮影したり。
彼の夢が叶う事は本当にうれしかったけど、
自分だけの彼でなくなること、
自分はその夢をかなえていないこと、
色んな気持でぐちゃぐちゃでした。
彼はそれでも取材などで私との話をしてくれたり
(事務所NGでカットされるけれど)
すごく大切にしてくれました。
でも私が未熟すぎて、
私から離れてしまったのでした。
つづく
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