
facebook/ベン・メズリック

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ぼくの評価








(プログラマーたちの魂を揺さぶる一冊。読みながら震えました)
本書はマーク・ザッカーバーグという一人の青年の大学生活~創業~成長までをノンフィクションで綴った本です。
話はハーバード大学から始まります。
しばらくハーバードの様子が紹介され、
「彼の名はマーク・ザッカーバーグ・・・」と彼の名前が出始めたところがまず目を引きます。
-本書28P11行目より-
彼の噂は、知り合う前からよく耳にしていた。マークは、コンピュータサイエンス専攻で、エリオットハウス寮に住んでいた。歯科医、精神科医の息子として生まれ、ニューヨーク州ドブズフェリーのアッパーミドルクラスの街で育った。ハイスクール時代は腕利きのハッカーだったようで、あちこちのコンピューターシステムに侵入することができ、あげくにFBIのブラックリストか何かに載せられたという話もある。そんな噂が本当なのかどうかはともかく、マークがコンピュータの天才であるのは間違いなかった。(中略)マークは、「シナプス」をウェブから無料でダウンロードできるようにしたのだが、すぐに大手企業から買収したいという連絡が入ったらしい。マイクロソフトから、100万ドルと200万ドルの間くらい出すという申し出があったにもかかわらず、それを断ったという驚くべき噂もあった。
350P超ある本書ではありますが、ほんの30Pで驚愕。
広い地球のどこかには想像もつかないような天才が存在することがこのような書物を読むとわかります。
常に上には上がいて、そのさらに上をいく天才が存在するということ。
年齢は関係ありません。
おそらくそれは才能以外の何者でもないのだと思います。
そんな天才の存在と頭脳と功績をわずか1600円で知ることができる。
やっぱり読書って最高です

これからもこんな本と出会うために日々本を漁り続けたいと思います。
さらに読み進めていくと、マークがハーバード在学中に試行錯誤の上、いろいろなサービスを立ち上げていったことが紹介されています。
facemash - ハーバードの女子学生をすべてインデックス化して顔写真を掲載、人気投票を募るサイト。公開後、20分で2万ヒットを記録。アクセスの集中によりキャンパスの回線がパンク。同時に多くの批判を受け、理事会に呼ばれる。
その後、facemashの噂を聞きつけたウィンクルボス兄弟(彼らの詳細は本書で)がマークに接触していきます。
ウィンクルボス兄弟が考えていたのはいわゆるSNSですが、主に出会いやデートを目的としたものでした。
最初は興味を示したマークでしたが、だんだん気持ちが離れていきます。
そこで彼らへいちおう協力しながら、マークは同時に温めていたアイデアを基にあるサイトを立ち上げます。
The facebook - 現在、全世界で5億人もの利用者を集める世界最大のSNS。立ち上げ当初は大学生同士の交流を目的として運用されていたが、他の学生から強い要望があり学生全体に公開され、2006年には一般に公開される(最初はTheがついていたようです)。
facemashからの教訓として個人情報を誰もが見れるような状況にするのは大きな批判が生まれる。失敗だ。しかしそれよりも大事なのはアクセス=注目度の高さ。身近な人の情報は誰もが知りたいと思っている。
つまりfacemashに閲覧制限をつけたのがThe facebookだったというわけです。
そこからはご存知のとおり、破竹の勢いでfacebookは成長していきます。
その後、ハーバードを中退してカルフォルニア・シリコンバレーに渡ったマークは、シリコンバレーの有力者とのパーティーに呼ばれたりなど一気にスターダムへと駆け上がっていく様子が克明に記されています。
まさにアメリカンドリームをつかんだのです。
本書の帯にビル・ゲイツ氏と比較されるようなことが描いてあるのですが、おそらくハーバード中退という経歴が重なっているということもあるのでしょう。
1つのウェブサイトが人生を変え、世界を変えていく。
そんな一人の青年の人生模様を本書では知ることができます。
マーク・ザッカーバーグ。
その紆余曲折の人生と、随所に垣間見える天才を超えた鬼才な才能を本書を通じて知っていただければと思います。
※この前ソフトバンクが発表した「新30年ビジョン」。
孫さんのプレゼン。感動しました。
おもわずヘビロテしてしまっています。一見の価値ありです。
特に1時間47分43秒あたりからがおすすめ!!!
孫さんの幼少期~渡米~創業~成長までの人生を詳しく知りたい方はこちら

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