先手の「金」が泣いている~藤井王将、華麗に3連勝!! | 藤井七冠応援ブログ

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先手の「金」が泣いている~藤井王将、華麗に3連勝!!

 第73期王将戦七番勝負第3局2日目が28日、島根県大田市の「国民宿舎さんべ荘」で前日から指し継がれ、藤井聡太王将が挑戦者・菅井竜也八段を後手番の94手で破り、無傷の開幕3連勝を飾りました。

 

またもや1日目で差が開く

 
 上図は、41手目。後手の57角に対して飛車を引いた手です。この手では、73銀と強く出て行くべきでした。この手を境に、形勢は後手にぐっと傾いてしまいました。痛恨の飛車引きとなりました。
 

「金」が泣いている

 1913年に行われた坂田三吉と関根は次郎との対局。この対局において、阪田三吉は「銀」を取ってくれと動かします。ところが、関根がその意図を読んで取りませんでした。それで坂田三吉は「銀が泣いている」と言ったのでした。
 投了図です。79の金は、もともと48にいました。後手に追われ、79の地点まで追いやられてしまいました。正に、「『金』が泣いている」という言葉がぴったりかと感じました。
 先手の菅井八段は、成桂の侵入を見考えた後、無念の投了を告げました。心折れたという感じの投了のように感じました。
 またしても、王手が一度もかからないままの終局。このままシリーズが終わってしまうのでしょうか。そうなれば、挑戦者の失意は限りなく大きいでしょう。将棋というゲームの怖さを感じました。

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