10代から20代の前半にかけて、僕はどうしてあんなにたくさんの歌をつるくことが出来たんだろう。

いつも頭の中にはメロディーが渦巻いていたし、よくわからない言葉の元みたいなのが、いつもぐちゃぐちゃになっていて、自殺しないようにするためには、排泄行為として歌うしかなかった。


4畳半の葛藤。


今思えば何でもないことだと思う。僕の葛藤の大半は自分の恋愛感情を相手に受け入れてもらえない事だった。好きな人がいるのなら、会って、話して、時間はかかるけど相手に自分のことを好きになってもらえばいいだけの事だ。そもそも恋愛なんて妄想の産物なので、相手の思い込みを変える方法なんて腐るほどある。そのことに気付いた時、今までの歌は歌う気がしなくなった。まあ、毎日自分の録音した声を聞いて、映像も撮って(俺を隠し撮りしてくれと友人に頼んだこともある。)女の子と寝る時も鏡に映る自分を観察して・・・なんて、吐き気をもよおすほど自分を研究してたから、その弊害でこうなってしまったのかもしれないが。


今はただ、どうしようもないことに対する自分なりの仮説としての唄を、謳いたい。


人は何故死ぬのかとか、あの類の質問に対してちゃんと答えることは、もちろんできない。どうしようもない。だから、謳う。その為には、当然人格を持っていてはいけないし、(それだと、どうして死が哀しいのかという問いにまでしか答えることができない。そんなのは、誰かと飲んでる時に話せばいいことだと思う。)だとするなら、音の世界だけで表現しようがない。まあ、この仮説を誰とも共有しようとしなければ、音だけでもいいのだろうけど。


そんなこんなで、自分のやってることが形になるまで、少なく見積もっても20年はかかる事に気づかされてしまった今日この頃。最終的には世界中を弁天一つで行脚できる人になれればそれでいいんだけれど。


それまで俺の寿命は持つのか?タバコ、本気でやめようかしらん。




男、女、子供、老人、どの幽霊が怖い? ブログネタ:男、女、子供、老人、どの幽霊が怖い? 参加中
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俺はこう見えても小心者で、ちっちゃい時に怪奇特集とかいった類の番組を見ると、いつも一人でトイレにいけなくなった。もちろん今でも幽霊は信じている。人間が理解することが出来ないものがこの世から一つもなくなれば、生きていく事はひどく退屈なんだろうし、そうなれば「芸術家」とか「学者」とかいった職業は成り立たなくなってしまう。将来はそっちの方の職業に就きたい俺としては、信じざるをえない。そんな風に、現在は、やや冷めた視点で幽霊を観ているとはいえ、俺は、幽霊が怖い。何故怖いのか。

逆に、どういう幽霊ならば怖くないのか。

うちのばあさんの霊なら怖くない気がする。むしろ、あの世でどんなことがあったのか、お茶でも飲みながらおしゃべりしてみたい。
「ばぁさん、あの世ってどんなところなん?」
「まあ、そりゃぁ大変よ。朝、寝坊したら一日中御釈迦様の家の蓮池のどぶさらいせにゃいけん。ちょっとでもさぼっとったら、こっぴどく怒られるし。もう、わたしゃあいっそ地獄に落ちとった方が良かったかもしらん。」

とか。

昔、好きだったコにもやっぱり出てきて欲しい。
「いやぁ、元気だった?」
「うん、元気っていうのが、こっちだとどういう状態なのかは良くわからないんだけど、そっちの世界の感覚で言うと、元気みたい。ところで、せっかくの機会なんで言っておきたい事があるんだけど。」
「え、何?」
「まるで、私があなたの事好きだったみたいに脚色して私のこと思い浮かべるの、もう、やめて。結構、迷惑なんです。」
「・・・・・あ、すいません。」

ということになったら、ある意味「怖い」けど。

そうそう、見ず知らずの幽霊はまず怖い。自分に危害を加えてきそう。でも、背中に刺青が入った幽霊は何だか怖くない気がする。
「何みよんじゃぁ、コラぁ~!」
「いや、でも、あなた死んでるから僕を殴れないでしょ。」
「そんなことないんじゃ~!」
「じゃあ、やってみてください。」
「・・・・」

あと、コンビニ前とかでよくたむろしてた若い子(今はあんまりいないか)の霊はどうだろう。
「・・・ねみぃ。」
「え、やっぱり死んでも寝ないと眠いの。」
「このオヤジ、ちょーうざいんですけど。」
「いや、寝なくていいならうらやましいなと思って。」
「ちょーうけるんだけど。」

・・・あんまり生前と変化ないらしい。

やっぱり、江戸時代あたりの女の幽霊は怖い。こっちが何もして無いのに、勝手に自分がこんな事になったのはあなたのせいだとかって思い込まれそう。あ、ちょっと前まで流行っていた繁華街で無差別に人を殺しちゃう奴も怖い。え?あれも、幽霊の一種でしょ?「身体感覚」をどっかに忘れてきちゃったわけだから・・・・

さて、冗談はさておき、結局は自分が理解できない事をするから幽霊は怖いんだというのは一つありそう。逆に言うと、お年寄りは走ったりしないと思い込んでいる人には、全力で目の前をよぎるお年寄りを見ただけで怖いと感じるのではないか。また、目の前に頭に弓矢の刺さった落ち武者の霊が出てこようが、「あ、そういう人も世の中にはいるんだ。」と思ってしまう人には、「そういう人」として理解(誤解)されてしまうのではないか。

信じられない事件があたりまえに報道されている現代は、幽霊にとっても「存在する」のが困難な時代なんじゃないかと、思ってしまった。