手ぶらで通える書道教室 佐久間しょうげつです
今日は、よく質問される、「書道と習字の違い」について書きたいと思います。
習字とは?
習字は、文字を習うことを指します。
正しい筆順でお手本通りに書くことで、バランス良くきれいに整った文字が書けるようになることを目的としています。
小中学校の書写の授業も習字の一種です。
習字は、実用的であり、ご祝儀や年賀状、履歴書など、文字をきれいに書くことが求められる場面で活かすことができます。
書道とは?
書道は、筆と紙で自己表現することを目的としている芸術です。
ただ文字を書くのではなく、字に思いや感情をこめて書きます。
書道は、習字で学ぶことにプラスして、自分の個性が出た作品を書くための技術を身につける術を学びます。
技術を身につけるために、様々な古典を学びます。
唐の三大家や王羲之、日本の三筆、明清の書などです。それらの書を学んで、いくつもの技術を身につけることにより、自らの書風を編み出します。
書道の展覧会に行くと、よく、「なんて書いてあるのかわからない」と言っている人を見かけます。
残念ながら、書道は、「なんて書いているのか」読んでもらうために書いているものではありません。
書道は、絵画や陶芸、彫刻などと同じような芸術です。
例えば、風景画を見て、どこに何が描いてあるか?細かい部分まで知ろうとしますか?
何本木が描かれてあるか、本数を数えたり、その奥に描かれているものが、木なのか草なのか、知ろうとしますか?
おそらく、技術を学ぶために、細かい部分まで見ることはあるかもしれませんんが、全体的な雰囲気で感じ取るものを見るのだと思います。
書道もそれと同じなんです。「なんて書いているのか」わかることをめざして書くことはお習字です。
書道教室でも、小中学生が習うのはお習字になります。
通常は、高校生から大人の部となります。書道教室緑風会では、小中学生でも、小中学生の部での最高位である特待生になると、大人の部をスタートすることができます。
大人の部の内容は書道となります。高校の授業で習う内容も書道です。
そにため、小中学校では、国語科の中で書写として学びますが、高校では、芸術科の中の1つとしての書道を学ぶこととなります。音楽や美術などの中からの選択制となります。
書道教室と習字教室の違いは?
そこまで厳密に区別している教室ばかりではありませんが、「習字教室」は習字を学ぶ教室なので、書道は学べないこともあります。
書道ではなく、実用書を極めたい場合は、大人になってからも習字を続けて良いと思います。
ただ、書道を学ぶと、書道だけでなく、必然と習字も学べます。
書道を学ぶと、指導をすることもできるようになります。
習字だけ学んでも、指導をできるようにはなりません。
そのあたりも考えて、教室を選ぶ必要もあるかもしれません。
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