本を読んでいます。
伊集院静さんの
「なぎさホテル」
ふろっぐは海の近くで育ったので
久しぶりに海の雰囲気を思い出し
豊かな時間を過ごしています。
今住んでいるのは、渓流も海もない内陸部。
落ち着いた美しい住宅地で、それは
私の憧れであったのですが。
今となれば
無計画に建てられた、
統一性のない家屋や小売店、
自転車で少し走ると港に出る環境は
とても愛すべき場所であった、と。
そんな風景を彷彿とさせる空気感の描写。
洗練とは程遠い登場人物たち。
それとはギャップがあるのに
不思議ときちんとハマっているような、
なぎさホテル。
破天荒な経歴の主人公は
箱入りで育てられたふろっぐにとって
今までの人生に現れた事ない人物。
そんな人生に出会えるのは小説でしかないね。
自由な生き方が羨ましいような、
いや、やっぱこんな行き当たりばったりな人生は真っ平、とも。
多分、実際こんなアナザーワールドな人達は
たくさんいるんでしょう。
自分て本当、井の中の蛙なのだ、と
空想の世界観を楽しむのでありました。