夢を思い出したのだ。 | 穏やかにゆる〜く生きる❤︎バイオリン弾き♪ふろっぐのブログ

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ピアノ・バイオリンを奏で引きこもりつつ、ゆる〜く生きる、ふろっぐのブログです。穏やかに過ごす日々を書いています。

オフの日のふろっぐです。


ふと聴きたくなり、
こちらのCDを流しておりました。

このアルバム、好きなのです。

ジャジーなアレンジがたまらない。

と、思い出した。

ふろっぐは今はお気楽極楽なバイオリン弾きですが、ずっと以前は作曲家になりたかったのです。

ていうか、アレンジャー、ね。

当時は地方都市にいたので、作曲なんてどうしていいかわからない。


先生だって、バイオリンの先生でさえ、母が苦労して探してきてくれたくらいで。



家でひとり、おっきなステレオでレコードを聴きながら、


「なんで、こんなハートを持ってかれるような音楽が作れるんだろう…。」


と、名前も顔も知らない作曲家のその才能に嫉妬する毎日。


誰にも打ち明けなかったのですが、
音大受験のために通っていたソルフェージュの先生に、ひょっとしたら何か糸口があるかも、と

「先生、わたし、作曲がやりたいんです。」

と告げると。

「作曲ってね、あなたが思ってるようなものじゃないわ。鼻歌のように作るメロディじゃないのよ。」

と、言われ、ガッカリ。

確かに音大(正しくは地方芸大の音楽学部)に入って勉強する作曲らしき授業は和声と対位法なるもので、やってやならぬ禁則ばかりで学問のよう。

これではラチがあかない。
作曲家を目指す気は失せました。


それから、何回かは素晴らしい音楽に出会うたび
胸を焦がすような気持ちにかられつつ、その炎は歳をとるたびに小さくなっていったのでした。


ただ、時に寝入りばな、頭の中で完成された素晴らしい弦楽四重奏の音楽が鳴り響き、

「あー!このまま、聴音したらすごいのが出来るのに!」

と思うも、私にはそれを聴音して楽譜に書きとる能力がなく、また眠いのも手伝ってお蔵入りとなる事数回。


若い頃に、固い音大など行かず、東京の音楽専門学校にでも入れば道は開けていたのかなぁ、とも思うが、多分無理だったでしょう。


才能は欲しがる所にはこないのです。


この曲、大好き。