こんにちは。5月の寒暖の差に体がついてこない、筆耕士で書道家の清水克信です。
雨の日も多くなってきました。気圧が低くなると体が重くなります。季節の変わり目は体調を崩さないように注意ですね。
さて、今回は書き順(筆順)についてです。斎藤さんの「斎」の字の正しい書き順をご紹介します。
その前に、「斎」について、
- 新字体・・・斎
- 旧字体・・・齋
- その他異体字・・・齊・斉・・・・たくさん
斎の正しい書き順
左払い→示→縦画
この順番が正しい書き順で、小学校で教える標準の書き順となります。行書の書き順もこの通りです。
書き順は基本的に左上から右下に向かいます。多くの漢字が明治期に定められましたが、斎の字に関しては行書の書き順の慣習からこの書き順になったと考えられます。
もし、楷書の書き順がわからない場合、行書を参考にするとほとんど正解できます。草書は参考にしちゃダメだよ。
ということで、今回は「斎」の書き順をご紹介しました。
・・・が、
実は「斎」の書き順は他に2つあります。
つまり、示の書く順番は最初でも最後でも構わないということです。さあ、混乱してしまいますよね。
実は、書き順が複数ある漢字って珍しくないのです。斎もそんな文字の一つになります。漢字は字形も書き順も結構許容が広いのです。神経質になる必要は無しってことです。
とは言っても、間違えてはいけない書き順もあります。例えば、右・有・布などです。あとはできれば間違えない方がいい文字もあります。馬・巨・書などです。
これらを行書で書くときに、正しい書き順で書かないとおかしなことになってしまうのです。
ということで、斎藤さんの楷書と行書を書いている動画を作りましたので、ご覧ください。
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