こんにちは。苗字のシリーズの動画も16回目となりました。書道家で筆耕士の清水克信です。
今回の動画は「井上」さんです。16回目ということは、日本で16番目に多い苗字となります。
ここでは、それぞれの文字のワンポイントをご紹介します。使用している筆ペンは「ペンてる筆ペン 中字」「ペンてる筆ペン朱墨 中字」です。
楷書「井」
ワンポイントは、2画目を上下の中心線(横線)上、もしくは少し上に書くことです。こうすると、縦画が足長になりますよね。
足長は漢字によって向き不向きがあるのですが、井は向いている字になります。
楷書「上」
上は、縦画を左右の中心線上(縦線)に位置することです。これは、あまり難しく考える必要はなくて、シンプルに中心線を描くつもりでOKです。
行書「井」
行書の井は縦画、横画それぞれが2本ずつあります。それぞれが、向かい合っている(向勢)のか、反っている(背勢)のかを決めて書きます。これはどちらでもいいので、自分でいいと思った書き方でオッケーです。
行書「上」
この書き方は、筆順を横画から書いています。他にも筆順を縦画から書いてもOK。どちらでも構いません。ワンポイントは楷書と同様に、縦画を左右の中心線上に合わせるということです。
まとめ
「井」も「上」も画数が少なくてシンプルな字なのですが、実はシンプルが故にバランスを取るのが難しい字です。
特に「井」は漢字の中でも屈指の難しさだと、僕は思っています。また、書き方はいろいろあるのも迷ってしまう原因となります。
動画内で書いている書き方も、あくまで一例なので、参考にしていただいて、自分なりの「井上」を探ってみてください。
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