今回は一気に2文字『表裏』を解説していきます。『表』は小学3年で習う漢字、『裏』は小学6年で習う漢字です。『表裏』ともに部首は『衣』、この衣が付いた文字ってなかなか厄介なのです。
『表裏』の筆順
まずは『表裏』の筆順から見ていきます。

『表』は青い数字が標準的な筆順です。ピンクの数字もOKです。行書で書く場合でも、青もピンクも両方あります。さほど、注意する点もありません。

『裏』も青い数字が標準的な筆順で、ピンクの数字でもOKです。
『裏』は時々誤字を見つけます。よくあるのが、青⑧が抜けていたり、青⑩が抜けていたりすることです。『長』や『展』の足の部分と混同しやすいのかもしれません。
『裏』は3つのパーツに分解して考えると誤字をしません。『なべぶた(けいさんかんむり)』+『里』+『衣の足』です。
『裏』は音で『り』と読みますが、これは『里』の音読みと同じです。難しい漢字の読みは、その中で使われるパーツで何となく想像できるのです。※特に旁
『表裏』の書き方

『表』は上の④画までのパーツと、下の『衣の足』で上下半分くらいになります。文字の中心(白い丸)の位置に注意して書いてみてください。

『表』は上述しましたが、『なべぶた(けいさんかんむり)』+『里』+『衣の足』と3つのパーツに分解して考えます。
『なべぶた(けいさんかんむり)』が1/5
『里』2/5
『衣の足』2/5
上下の配分はだいたいこんな感じです。奇数の5つに分けるので分かりづらいのですが、『里』と『衣の足』は同じ配分、『なべぶた(けいさんかんむり)』はその半分程度とお考え下さい。
また、中心の位置が『里』の5画目(青⑧)と考えておくと目安になります。
『表裏』も隙間均等の鉄則


漢字をきれいに書く上で、鉄則の一つが『隙間均等』です。隙間均等とは、2本以上の隣り合う縦画や横画は均等に並べることです。
もちろん、『表裏』にも当てはまります。
衣が付いた文字をきれいに書く方法
衣が付く文字、今回の『表』『裏』以外にも『製』『衰』『喪』・・・といろいろあります。最後に衣が付く文字をきれいに書く方法をご紹介します。

第一のポイントは、青⑤の起筆位置を中心に近づけることです。そして左払いが下向きではなく外側に向かうように書きます。
小学校で習う字形は中心よりもかなり左に寄っています。左に寄せてもバランスをとる方法はありますが、初心者は避けた方が良いです。
第二のポイントは青⑥のハネる方向が上向きになりすぎないことです。上に向きすぎると空間が埋まらずにスカスカの印象になります。
第三のポイントは青⑧をしっかり強調して書くことです。美文字の鉄則に『右下重心』があります。青④が極端に長いので、それに負けないように青⑧はしっかり書いて下さい。毛筆なら太く、ペン字なら長めです。
はい、出来上がり


今回はそれぞれ比較しながら攻略してもらいたいと思い、2文字を同時に解説していきました。
たくさんのポイントを書いてきましたが、これでもかなり省略しています。あまりゴチャゴチャ書いても混乱するといけないので、優先すべきポイントに絞っています。
今回のポイントを抑えるだけでも、十分きれいな『表裏』が書けるようになるでしょう。
こうして文字を分析すると、美文字って理論で成り立っているのがわかります。美文字って訓練よりも知識の方が重要なんです。
もちろん、練習も大切ですが、漠然と100回書くよりも、知識を入れて集中して10回書いた方が何倍も効率的なんです。
その気になれば短期間で美文字になることは可能です。気軽に挑戦してみて下さい。
おわり
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