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共感覚・synesthesia・文字に色が見える世界

共感覚と共に生き、文字や数字に色の見える世界を綴る。
Living with Colors - English and Japanese Bilingual Site About Synesthesia.

私はフォトグラファーとして、美しいものを見つける特別な「眼」を貰ったと思っています。

普段から、人とは少し違った観点で見るのが仕事でもあり、色を常に意識しているので、文字や数字に色が見えるのも芸術や創作に携わる人であれば、訓練次第で誰でも持ち合わせる「感性」の一つだと思っていました。

自分が見ているように、他の人が同じ世界を見ている訳ではない事に気が付いたのはごく最近の事です。ある日、インターネットで文字や音に色が見えたり、味や痛みを感じる人がいて、その能力は共感覚と呼ばれているという記事を読んで驚きました。

文字や数字の色を全ての人に見えている訳ではない事をようやく知る事になったのです。私の持つ「眼」の力の一つが科学的に解釈されるのですからそれは、わくわくする発見でした。

共感覚(synesthesia)とは、通常ばらばらにであるはずの五感が同時に二つ、もしくはそれ以上が機能する感覚をいいます。

もともと、人は生まれた時は、脳が感じる知覚(見る)、聴覚(聞く)、味覚(味わう)、触覚(触る)、嗅覚(匂う)の五感は未分化であり、それぞれが影響しあっています。それが、成長とともに失われ、独立した感覚となっていくのですが、共感覚者にはなんらかの理由でその感覚が残り、独特の感覚を持つといわれています。

最も一般的なものが文字や記号に色を感じる感覚で、音に色が見える現象は特に色聴と呼ばれています。「見える」といっても実際に物理的に見える人も入れば、イメージとして頭に浮かぶというパターンもあり、種類も刺激のレベルも様々です。私のように文字や記号に色が見えるだけの人も入れば、いくつも異なる感覚を持ち合わせる人もいます。

ただ、以前は10万人に一人と大変に珍しいものと考えられていましたが、最近の研究ではそれほど稀な現象ではないという意見もあります。

色と他の感覚の組み合わせだけでも、文字、数字、音、味、匂い、痛み、感情、性格、温度などに色を感じるという例が上げられます。

次回はどんな例があるかあげてみたいと思います。

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共感覚・synesthesia・文字に色が見える世界-共感覚テスト数字ラマチャンドラン共感覚であるかどうかを知る簡単な方法の一つに、心理学、神経学者であるラマチャンドラン博士によるテストがあります。

右の図を見て下さい。

違いが分かりましたか?

もし、五秒以内に数字の違いに気がつけば共感覚の可能性が高いかもしれないという共感覚の研究では有名なテストの一つです。

共感覚であれば、瞬時に5の中の2が違う色だと分かるという事なのです。

ただ、これはあくまでも個人的な見解なのですが、私の場合は2という形を視覚で判別し、その形に大して「赤色」と反応するので、普通の人と同じく「2」という文字を見つけて識別する必要があるので、反応のスピードはあまり関係がなく、このテストにはあまり効果はないのではないかと思うのです。

なので、これだけでは、自分が共感覚であるかどうかが確信を持つことができませんでした。もう少し具体的なテスト結果が欲しいと考えていた所、脳神経学のデイビットイーグルマン博士による共感覚テストのサイトを見つけました。

数字、文字、中国語の漢字、曜日、月の名前など自分が色が見えると考えられる項目を選ぶことができます。

アルファベットであればAからZまでそれぞれ、無規則に表示され、自分が見える色を同じ画面にある色のパレットから選びます。

1以下のスコアで共感覚である可能性が高くなります。学習による連想であれば、すばやく対応できず、また、パレットから選ぶ色は共感覚であれば三回ともすべてほぼ同じ色を選ぶはずなので、共感覚であるか記憶によるものかの違いが出ます。

ただし、アルファベットや漢字は数が多いので、時間がかかりますし、モニターの色で多少色の変化があるので、なるだけ画面の大きい、反射などのない、集中のできる環境で受けることをお勧めします。

ちなみに、私のスコアはアルファベットで0.83、漢数字は0.26という結果でした。それでも、学習の結果から来る連想からかもしれないとう疑いが晴れず、私よりずっと記憶力のよい、共感覚のない友人にもテストを受けて貰いました。

意図的にできる限りの色とアルファベットを覚えてもらう様に頼みましたが、総てのアルファベットをそれぞれ三回とも全く同じ色を一定のスピードで覚えて行くのは大変で、色を覚えるのは不可能と言う事が分かりました。色はバラバラで1以上の2.6という結果になりました。

この結果をこのテストを作ったデイビットイーグルマン博士本人に私の他の共感覚の症状を説明し、テストの結果を送り問い合せてみました。驚いた事にとても丁寧な回答頂き、ほぼ、確実に共感覚であるという回答を貰いました。

そうして、やっと文字や色に見えるのは共感覚である現象かもしれないと思い始めたのです。

Synesthesia battery by David Eagleman, PhD
http://www.synesthete.org/

私が持っている共感覚は、最も一般的な文字や記号に色を感じる感覚です。

ですから、共感覚の世界ではあまり珍しいものでもないでしょう。

音に色が見える現象は特に色聴と呼ばれています。

「見える」といっても実際に物理的に見える人も入れば、イメージとして頭に浮かぶというパターンもあり、種類も刺激のレベルも様々です。

私のように文字や記号に色が見えるだけの人も入れば、いくつも異なる感覚を持ち合わせる人もいます。

色と他の感覚の組み合わせだけでも、文字、数字、音、味、匂い、痛み、感情、性格、オーガズム、温度などに色を感じるという例が上げられます。

共感覚者であるパトリシア・リン・ダフィーは著書、「ねこは青、子ねこは黄緑」で、彼女の友人の共感覚者であり芸術家の例をあげています。その友人は、痛みに色を感じ、痛みの色の変化でいつもとは違う症状に気がつき、医者が見過ごした病気が分かるそうです。

また、青い色を見てケチャップの味がしたり、逆にチキンを食べて青色が見えたりする人から、美しい風景や絵画を見て音や音楽が聞こえてくる幻想的な「音視」と呼ばれる感覚を持つ人までいます。

感情や性格に色が見える人も存在し、オーラが見えるとういう人の中には、霊的な現象ではなく、共感覚である可能性もあるという意見もあります。

私の持つ、文字や数字に色が見えるという比較的単純な共感覚は、日常生活に支障は殆どありません。しかし、好む好まざるに関わらずに感じる音や匂い、味といった感覚はより強い刺激をもたらし、時には悪影響を及ぼす事もあります。

次回は共感覚を持つ人の体験を書いていきたいと思います。