共感覚・synesthesia・文字に色が見える世界 -6ページ目

共感覚・synesthesia・文字に色が見える世界

共感覚と共に生き、文字や数字に色の見える世界を綴る。
Living with Colors - English and Japanese Bilingual Site About Synesthesia.

今では共感覚に関しては、インターネットである程度の情報は集められますし、日本でも共感覚のコミュニティーサイトもあり、様々な情報が交換されています。

数年前に自分に共感覚があるかもしれないと気がつき、共感覚について調べ始めた当時は身近に相談できる人もいず、他の人の体験を聞く機会もありませんでした。

そんな中、ウェブサイトの共感覚のコミュニティーの中で同じ様に文字や数字に色が見える人が他にもいる事を知りました。

私自身、インターネットで知り合った共感覚の方にはとてもお世話になりました。

調べて行く上で、共感覚の解釈の矛盾に気がつき、随分混乱してしまいました。

あまりに広く共感覚の意味がとらわれてしまい、本来の意味が失われている傾向もあり、大学から出ている論文とはいえ誤解を招くものが多いと思いました。

そんな時、共感覚者ならではの観点での貴重な情報を頂きました。インターネットがなければ知り合う事ができなかった出会いでしょう。

自らあまり経験を語りたがらない共感覚者は、インターネットの存在があったからこそ、広まったと思います。

共感覚者同士、相談事や悩み事なども打ち明けられるので、共感覚の情報は簡単に得る事ができる様になりました。

インターネットは、他の共感覚者との出会いのきっかけとなったり素晴らしい場ではあります。

しかし、一方で共感覚に関して検索をすれば色々と情報は出て来ますが、数年前に日本のサイトの殆どは代表的な研究を紹介しただけの雑記や感想文といったものが殆ど情報としては十分とはいえませんでした。

また、当時は日本にはアメリカにはある共感覚の団体といった組織もありませんでした。自分が共感覚であるかどうかを知る事のできる機関や研究者の紹介など、具体的な情報は見つかりませんでした。

インターネットで共感覚というキーワードで見つけた日本の大学の連絡を取ってみるものの、紹介状もなく、断られるか返事を貰えない事が殆どでした。

日本での研究家への相談は諦めて、アメリカやオーストラリアなどの海外の研究に注目しました。医学部の神経学科、文学部の心理学科、社会学部のマスメディア学科など、共感覚に興味があるかもしれないと考えられるだけの大学の専門家に連絡を取りました。

海外と日本の大学の違いは、学問が外へより開かれている事にあると思います。日本の時のように、なしのつぶてという事はなく、どの教授からも返事はすぐに貰う事ができました。

データー上では、共感覚者は私が想像していたよりも多く存在している事が分かっていますし、共感覚の言葉は少しずつ広まっているとは思います。

インターネット上で知り合った共感覚者や研究者ともメールで連絡をとり、理解も深まっていました。

しかし、現在でも実際に自分以外の共感覚者に出会った事もなければ、それをよく知っている人と話をする機会は殆どありません。

より理解したいと言う知的欲求への答えが見つからず、自分が世界から見放されたような気がしていました。

そして何より、隠していた訳ではないのですが、言わない方がいいのではないかという、いつまでも心の中にあるぼんやりした不安がありました。

それでもブログを書く事で自己満足ではありますが、少しずつ気が晴れて行く気はしました。

もっとも、自分としてはごく当たり前の事過ぎて、何がどう伝えてよいのか分からず、ブログの更新もままならないのが現実ではありますが、ブログを立ち上げた事で、共感覚に興味を持ってくれた方が、イベントやワークショップに呼んで下さり、お話をする機会などを持つことができました。

それがきっかけで、共感覚の事を人前で話す事になり、漬物石の様にずっしりとのっていた重しがペーパーウェイトくらいにはなったかなと思うのです。(笑)

まだまだ、分からない事だらけですし、何も解決はしていないのですが、こんな風に世界が見えるよという事を伝える事ができる様になったのは随分な進歩だとは思います。





日本での共感覚のリサーチに限界を感じていた頃、アメリカやイギリス、カナダ、オーストラリアなどの英語圏のウェブサイトには多くの情報が見つかりました。

具体的な研究論文やアーティストの活動など様々な情報を得ることができます。

一方で、今度は、あまりの情報の多さに、どれにまとを絞ってよいのかが分からなくなるほどでした。

まずは、代表的な共感覚の団体、大学の研究所、代表的な研究者のウェブサイトに目を通しました。アメリカやオーストラリアの大学は共感覚を持つ人、共感覚に興味のある人に開かれています。

多くの研究者が共感覚を持つ人がリサーチに参加できるようウエブサイトにはメールアドレスや連絡先が掲載されています。

特に文字や数字に色を見る事のできるcolor graphemeの研究は盛んで、常に実験の参加者を募集しているので、自分の症状をより詳しく、専門家に聞く事のできるよい機会になるでしょう。

ただし、残念ながら、これらはどれも英語が主流のウェブサイトで、英語がある程度、理解できる人でないと参加する事は難しいと言う問題があります。

アメリカでは困惑するほどたくさんの情報があるのにも関わらず、日本では具体的な情報が殆ど見つからないのも、研究の進んだアメリカとの架け橋しをすることのできる人物が少ないことにあるかもしれません。

私の持つ文字や数字に色が見える共感覚は最も一般的で、珍しくはありません。

しかし、英語と日本語のバイリンガルであり、かつ、共感覚を持ち、それに興味がある人物となるとさらに少なくなると思います。

それを活かして、これからより、日本でも共感覚の理解を深める事ができればというのが私の今後の課題です。

欧米の研究は大変興味深く、脳神経学的になぜ共感覚が起こるかなど大変勉強になりました。

しかし、一方でどちらかというと「何色が見えるか」という表面的な事象ばかりに注目していたり、遺伝子学的な事柄に重きが置かれていて、私が漠然と知りたいと思っている哲学的な観点からはは少し離れている様にも思えました。

多分、私が写真や文章といった科学よりも芸術、文学的なものに興味がある事、そして、日本人として東洋的なバックグランドを持っている事が欧米的な視点に違和感を感じた事にもあるかもしれません。

なぜ、現代人の多くの人が幼い時に失ってしまう共感覚が、私に残ったのかということには興味がありますが、なぜ、共感覚が起こるのかと言う事にはあまり興味がありません。

今までは欧米の研究に注目して来ましたが、日本でも共感覚の協会などができ、研究者の方も増えた様ですし、共感覚者の持つ精神的な世界や芸術への繋がり、日本人としての観点から共感覚の事を学んでいれればと思っています。

<取材の依頼>

共感覚などに関しての執筆、取材等の依頼もお受けしております。共感覚以外でも特に東南アジア周辺の取材を得意としています。日本、海外での英語、日本語をいかした執筆、撮影どちらも可能です。

まず、私の知りたい事は本当に自分が共感覚を持っているのかという事でした。

ジャーナリストとして、例え自分自身の体験であっても、それが自分自身であるからこそ客観的な意見が欲しかったのです。

確実な情報が欲しいと願えど、自分以外に共感覚を持つ人に一度も会った事がなく、どこから手をつけてよいかわからない状態でした。

心理学や鬱病などの本は沢山で出ているものの、共感覚に関しての研究の本はや共感覚者自身が書いた本もありますが、翻訳されたものが数冊あるのみで、共感覚を持つ人を対象にした分かりやすいガイド本のようなものは見つかりませんでした。

それでも、集められるだけの情報から、まずはどの分野で研究がなされ、どの専門家に聞くのがよいのかを知ることから始めました。

手始めに読んだ本は、リチャード・E・シトーウィック博士の「The Man Who Tasted Shapes」(共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人)でした。

共感覚者の驚くべき日常

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「共感覚」を探求する物語のような語りで読みやすく、専門的な研究の成果が一般の人にもわかりやすく説明されています。

シトーウィック博士によると、共感覚の研究における最も古くかある批判の一つは共感覚が「本当」であるかという事でした。

また、被験者の主観的な意見を元にする共感覚の研究が科学的な現象として調べる価値があるのかという問題点もありました。まさに、 私が疑っていた事実です。

しかし、博士は医者が患者が頭が痛いと訴えれば、それを証明する症状が現れていなくても患者の意見を元に診断する事と同じで、主観的な意見は神経医学においても最も基本的な研究材料であると述べています。

これを読んで、まずは共感覚の存在をよりよく知り、自分がそうであると名乗り出るのが一番であるという安心感を得ました。

しかし、ある程度、共感覚についての情報は集められるもの、自分が共感覚であるかどうかを客観的に専門家に調べて貰いたいと思っても、日本ではアメリカの様に研究が進んでいないため、どこへ誰に相談して良いか分かりませんでした。

アメリカの大学にいる時は学生としてあらゆる文献にアクセスする事が可能でした。大学の正式な研究と言う事でアンケートやインタビューのアレンジも比較的簡単でした。

そして、何より研究に没頭することができる時間がありました。今は、仕事の合間に限られた情報の中で進めて行かなくてはならず、行き詰まっていると感じる事もありました。

情報が少ないと言う事は研究をしている人も少なく、調べる価値があり、何よりも自分も研究対象であるという事が強みであると自分に言い聞かせ辛抱よく取り組む事にしました。

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