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共感覚・synesthesia・文字に色が見える世界

共感覚と共に生き、文字や数字に色の見える世界を綴る。
Living with Colors - English and Japanese Bilingual Site About Synesthesia.

音や文字に味を感じる人に至っては、街へ出て音を聞いたり、文字を思い浮かべたり、見たりするとその味や匂いを感じてしまいます。

イギリスのBBCニュースでは共感覚が取り上げられ、文字に色を感じるバーテンダーの男性が紹介されていました。その男性にとってDerekと言う名前を聞くと耳あかの味がするそうです。

また、アメリカのCBSテレビのドキュメンタリーテレビ番組「60Minutes」で紹介されていた男性にとっては「ニューヨーク」という言葉はマッシュポテトの味がすると話していました。

しかし、ガールフレンドの名前が耐え難いほど変な味がする為に別れざるおえなかったという「苦い」経験があるそうです。笑い話のようですが、本人にとっては深刻な問題でしょうし、私も好きな人の名前を呼ぶ度に、強烈なドリアンの味や臭いがしたら、とてもではありませんが一緒にいるのは難しいと思います。

他に珍しいケースでは共感覚研究の第一人者の医学博士であり、神経科医師であるリチャード・E・シトーウィック氏によると、単語の音と身体の姿勢感覚が結びついていて、特定の単語が特定の姿勢を感じさせる14歳の少年の例もあります。

また、時間や数字、週、月を空間的とらえ、壮大な宇宙のパノラマを観察しているイメージを持つ人もいます。月曜日はいつも自分の足下の30センチ向こうにあると感じたり、カレンダーが自分の周りをぐるりと囲んだように見えるそうです。

中にはこの能力を活かし、数学が得意だったり、複雑な計算を簡単に暗算してしまう人もいます。頭の中にカレンダーが美しい図の様に広がるので、手帳やカレンダーがなくても、日付や予定を覚える事ができる人もいるようです。

イギリス人のD.タメットはサヴァン症候群、アスペルガー症候群、自閉症でありながら共感覚者でもあり、円周率22500桁を暗唱し、世界でも最も難しいと言われているアイスランド語を二週間でマスターし、10ヶ国語を話す天才です。

彼には類いまれなる計算能力があり、数字に色や形、空間的なイメージを持ち、さらに感情まで結びついているそうです。アスペルガー症候群である故に、物事に対する意味付けが苦手である彼は、6の暗い穴に座っている自分をイメージするなど、数字の感情に置き換えて悲しさなどを理解していると言います。

刺激の強い異なる種類の共感覚を持ち合わせ、D.タメットのように天才的な計算能力や語学力があるという人は、10万人に一人という数字の通り、稀だとは思います。

しかし、私の様に視覚、または色聴に限られた単純な共感覚は、本人に全く自覚がない場合も多く、気づいていても周囲の反応を気にして隠している場合もあるので、実際はとても身近な存在だと思います。

クラスに一人はいても不思議ではなく、ただ、少し人とは感じ方が違うだけで、特異な能力というわけではなく、素晴らしい個性ととらえた方がよいと考えています。