新しいジブリ映画の「思い出のマーニー」が公開と言う事で、テレビで毎週時放送されるジブリ映画を楽しみにしています。
尊敬する女性はといえば、ナウシカと即答出来るくらい大好きなジブリ映画。
でも、その中でも私は「借りぐらしのアリエッティ」が一番共感出来る作品です。
ジブリ映画の中でもあまり注目されない作品で、ファンタジーですが現実的で決してハッピーエンドとは言い切れないストーリー。
でも、私にはあの小さなアリエッティが自分と私のおばあちゃんと重なるのです。
私の祖母は神戸の北野町と言う異人館の並び、高台からは海が見渡せるそれは、それは美しい街に生まれました。
幼い頃、夏休には祖母の実家の神戸に遊びに行くのが楽しみでした。
家のドアを空ければ、美しい洋館の建ち並ぶ通りは子供の私にとっては魔法の世界の様。
異国情緒の溢れる神戸の街は外国の血が流れる私にもとても懐かしく感じる街です。
曾祖父母は外国から日本に移り住み、神戸で仕立て屋を営んでおりました。
祖母の幼い頃はまだ洋装も珍しく、外国製品は舶来品と珍しがられた時代です。朝は近所のパン屋からは焼きたてのパンの香りが漂い、神戸の思い出を本当に楽しそうに語る祖母の顔を今でも思い出します。
そんな美しい神戸の街は空襲で焼け落ちました。
あのアリエッティのおうちの様に。
祖母達は、焼け崩れた家の後の土を掘り起こし、生きて行くのに必要はものを探しました。その時、隣りのパン屋のものでしょうか、大きな塩の塊をみつけました。
アリエッティは角砂糖だったけれど、あのシーンを見た時に若い頃の祖母を思い出しました。
あの塩の塊で次の配給まで食いつないだと語った祖母の話は忘れられません。
それは、私の命にまでつながる大切な塩となったのです。
聡明で美しく勇敢なアリエッティ。
人間界の小さな異端者の彼女。
外国人として日本で生きる事は映画の中のアリエッティの生き様と重なりました。
生まれた場所は選べないけれど、生きて行ける場所は選べる。
そうして、私達移民の一家は必死で生きて来ました。
…長くなりそうなので次回のブログに続きます...。
<取材の依頼>
ライター/フォトグラファーとして、共感覚などに関しての執筆、取材等の依頼もお受けしております。出版に関するお問い合わせも承っております。その他、海外留学、就職、英語の学習についての執筆、翻訳、通訳の依頼もお受けしております。日本、海外での英語、日本語をいかした執筆、撮影どちらも可能です。
前回から続きます:神戸の北野町の思い出
外国の血が流れる家に生まれた私は「違い」を生まれた時から突きつけられてきました。
文化も言葉も習慣も違う家族。
だから、始めから分かり合えないというのが前提で、そこからどう歩み寄って行かなければならないのかという事を幼い頃から身に染みていました。
男尊女卑の家庭に女性して生まれ、外国人に理解のない時代の日本に生まれ、そして留学をした欧米の文化圏ではアジア人である事で差別を受けました。
マイノリティーの底辺とも言える状況でしたが、時代は変わりつつあり、教養と英語という武器で世界が開けました。極東の小さな島国の小娘が白人の男性と方を並べて働ける様になるなんて、ペリーが日本を開国し、敗戦を経験した日本人の誰が想像出来たでしょうか?
だから、共感覚を持つと言う事は、他に私が抱えて来た問題に比べれば、本当にささいな「違い」だったのです。
もっとも、私の共感覚は文字に色が見える程度の日常生活に支障がないもので、成人するまで「共感覚」という言葉すら知らなかったくらいなので、その「違い」意識の差は共感覚の強さの程度の具合にもよるとは思います。(なので、強烈な共感覚を持ち、本当に苦しんでいる方との悩みとはまた別の問題だとは考えています。)
ただ、少なくとも、私が共感覚についてやっと語れる様になったのは、その他に抱えて来た「違い」を受け入れる必要がありました。
だから、共感覚について知った時は、私は周りの人も同じ様に見えていると思い込んでいたのでそうでないと知ったこと自体は衝撃でしたが、それ以外は、むしろ、その他のいろんな「違い」の中で生きてきて、「違い」の一つくらい増えたところで今更大した問題ではありませんでした。
ただ、普段の生活の中で、その電話番号の組み合わせは色的にセンスがないから変えて欲しいなと思っても、「不思議ちゃん」に思われるだろうと言う事はわかっているので、余計な事は言わない方がいいだろうと考える時はあります。
もちろん、その様な思いをしなくても良い様に、共感覚やその他の「個性」がもっと認められる日本になればいいなとは思います。
一度、日本を離れて、自分を見つめ直し、ようやく共感覚の世界を落ち着いて考える様に出来る様になったのだと、長い道のりだったと今やっとしみじみ思います。
<取材の依頼>
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外国の血が流れる家に生まれた私は「違い」を生まれた時から突きつけられてきました。
文化も言葉も習慣も違う家族。
だから、始めから分かり合えないというのが前提で、そこからどう歩み寄って行かなければならないのかという事を幼い頃から身に染みていました。
男尊女卑の家庭に女性して生まれ、外国人に理解のない時代の日本に生まれ、そして留学をした欧米の文化圏ではアジア人である事で差別を受けました。
マイノリティーの底辺とも言える状況でしたが、時代は変わりつつあり、教養と英語という武器で世界が開けました。極東の小さな島国の小娘が白人の男性と方を並べて働ける様になるなんて、ペリーが日本を開国し、敗戦を経験した日本人の誰が想像出来たでしょうか?
だから、共感覚を持つと言う事は、他に私が抱えて来た問題に比べれば、本当にささいな「違い」だったのです。
もっとも、私の共感覚は文字に色が見える程度の日常生活に支障がないもので、成人するまで「共感覚」という言葉すら知らなかったくらいなので、その「違い」意識の差は共感覚の強さの程度の具合にもよるとは思います。(なので、強烈な共感覚を持ち、本当に苦しんでいる方との悩みとはまた別の問題だとは考えています。)
ただ、少なくとも、私が共感覚についてやっと語れる様になったのは、その他に抱えて来た「違い」を受け入れる必要がありました。
だから、共感覚について知った時は、私は周りの人も同じ様に見えていると思い込んでいたのでそうでないと知ったこと自体は衝撃でしたが、それ以外は、むしろ、その他のいろんな「違い」の中で生きてきて、「違い」の一つくらい増えたところで今更大した問題ではありませんでした。
ただ、普段の生活の中で、その電話番号の組み合わせは色的にセンスがないから変えて欲しいなと思っても、「不思議ちゃん」に思われるだろうと言う事はわかっているので、余計な事は言わない方がいいだろうと考える時はあります。
もちろん、その様な思いをしなくても良い様に、共感覚やその他の「個性」がもっと認められる日本になればいいなとは思います。
一度、日本を離れて、自分を見つめ直し、ようやく共感覚の世界を落ち着いて考える様に出来る様になったのだと、長い道のりだったと今やっとしみじみ思います。
<取材の依頼>
ライター/フォトグラファーとして、共感覚などに関しての執筆、取材等の依頼もお受けしております。出版に関するお問い合わせも承っております。その他、海外留学、就職、英語の学習についての執筆、翻訳、通訳の依頼もお受けしております。日本、海外での英語、日本語をいかした執筆、撮影どちらも可能です。
久しぶりのブログのアップになります。更新を忘れていた訳でも辞めた訳でもなかったのですが、ちょうどブログを立ち上げた時に大きな転機が訪れてしまい、そのままバタバタバとして、なかなか共感覚の世界に戻ることができませんでした。
でも、実はこのブログがきっかけでよい変化が訪れていました。
ブログを見て声をかけて下さった方を通じてイベントやワークショップを開く機会があり、そこから、私自身、共感覚について人前で話す様になりました。
隠している訳ではないのだけど、誰にも言えず、言わない方がよいのではないかというモヤモヤとした不安がずっとありました。
それが、ふっとしたきっかけで開放されて、ブログをやっていて本当によかったと思いました。
ワークショップでは、参加者の名前を私が見える色で書いたり、デザイナーさんとコラボをして誕生日の数字の色を組み合わせたアクセサリーを作ったりととても楽しいものでした。
私にとって色に文字や数字が見える事はなんの意味もなく、「赤いリンゴが赤い」という事と同じで、それがどうして面白いのかは未だに分かりません。
でも、こうしてビジュアル的に分かりやすい様に何かを作って貰えると言うのはとても新鮮な経験でした。
本来、共感覚というのは、「世界と共感」するという素晴らしい能力のはずが、私が1人で抱え込んでいては何も広がらなかったのかと思います。
それぞれが、個性を持って生まれて来たはずなので、「人と違う」ということは、ちっとも特別な事ではないと思います。
そう言う事が、「共感」できる世界に日本がもっとなればよいなという願いを込めて、これからぼちぼちとなりますが、ブログを再開していきたいと思います。
カタツムリのようなのんびりな更新になるとは思いますが、おつき合い下されば幸いです。
Sophia
<取材の依頼>
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