ネオンヌに導かれ、ピクピクは街の中央にある広場へと足を踏み入れた。

広場には大勢の人が集まり、『ワクワク・ショー』という派手な看板が大きく掲げられている。

 

「なにこれ?なにが始まるの?」

ピクピクは目を輝かせた。

 

ネオンヌは得意げに微笑んだ。

「ここでは、ありのままに欲望を解放して楽しむことが称えられるのよ。最高に刺激的で、どこまでも自由よ」

 

舞台ではMCが大声で叫ぶ。

「さあ、今回のアトラクションはこちら!『デンジャラス・スリルライド』!!」

 

歓声が沸き起こった。

だが、シクシクたちにはその歓声が妙に鋭く、どこか狂気を帯びて聞こえた。

 

ピクピクは夢中で叫んだ。

「わー!面白そう!乗ってみたい!」

 

ネオンヌがピクピクの耳元で囁く。

「そうよ、それがあなたのありのままの望みよね?」

 

ピクピクは迷わず頷いた。

「そうだよ!僕のワクワクはここにあるんだ!」

 

ノワノワが小声で舌打ちした。

「やれやれ…あいつ、完全に飲まれてるな」

 

ゼンシーナがシクシクを見て静かに言った。

「見守りましょう。でも、そろそろ用心して」

 

シクシクが問い返す。

「用心?」

 

ゼンシーナは静かに頷く。

「欲望には際限がない。このままじゃ、この街の歪みが表面化するかもしれない」

 

『デンジャラス・スリルライド』はどんどん危険度を増していく。
だがピクピクをはじめ、人々は怖がるどころか、もっと強い刺激を求めて止まらなくなっていた。

 

「もっとだ!もっとワクワクさせてくれ!」
「刺激が足りないよ!!」

 

その異常な熱狂に、シクシクは嫌な胸騒ぎを覚えた。

「このままだと…本当にまずいかも…」

 

ゼンシーナが小さく呟いた。

「ええ、間違いないわね。マモノが近づいている…」

 

🌟 つづく!

 


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