翌日、シクシクたちは丘を下り、新たな旅を続けていた。

「次はどんな場所かな?」

 

ピクピクが好奇心いっぱいに歩いていると、

遠くに何かがキラキラ輝いているのが見えた。

 

「あ、あそこ!光ってるよ!」

 

シクシクたちはその方向へと向かった。


近づくにつれて楽しげな音楽や賑やかな笑い声が聞こえ始め、

眩しいほどのネオンが目に飛び込んできた。

 

ゼンシーナが小さく微笑んだ。

 

「さぁ、着いたわよ。次の場所へ✨」

 

そして――

 

目の前に広がった街の光景を見て、

ピクピクの目がキラキラ輝いた。

 

「うわあー!!すごい、すごい、すっごーい!!

なにここ、最高にワクワクするー!!」

 

無数のネオン、派手な看板、楽しげな音楽、

どこを見てもエンターテインメントの塊のような街が広がっていた。

 

シクシクは圧倒されつつも、不思議な感覚を覚えた。

楽しいはずのその街が、どこか胸騒ぎを感じさせたのだ。

「なんだかすごく派手で楽しそうだけど…」

 

ノワノワは腕を組み、冷静に呟く。

「見るからに、欲望まみれって感じだな。

まあ、仮面の村よりはマシかもしれないが」

 

シュシュも戸惑っているようだった。

「うん、でもなんか…落ち着かない街…」

 

ゼンシーナはシクシクの肩にそっと触れた。

「その感覚、大事にしてね」

 

そのとき、明るく響く声が彼らに届いた。

 

「ようこそ!快楽の街へ!」

 

見ると、美しい女性が満面の笑みを浮かべて立っている。

 

「私はネオンヌ。この街では自分の欲求を

『ありのまま』解放して、心ゆくまで楽しんでほしいの!」

 

ピクピクは大喜びで飛び跳ねた。

「ありのまま!?すっごく素敵な言葉!僕、それ大好き!」

 

ネオンヌは嬉しそうにピクピクに近づき、優しく肩を抱く。

「ええ、ありのままよ。仮面の村から来たんでしょう?

あんな感情を抑えつける村とは違うわ。抑圧なんて不自然よ。

あなたたちは自由に、自分の心が求めることを何でもすればいいの」

 

シクシクは少し戸惑った。

「ありのままって、本当にそれだけでいいのかな…?」

 

ネオンヌの微笑みが一瞬歪んだように見えたが、すぐに完璧な笑顔に戻った。

「難しく考える必要はないわ。欲しいものを欲しいと言って、

したいことをして、楽しめばいいの。さあ、一緒に楽しみましょう!」

 

シクシクたちは顔を見合わせたが、

ピクピクはもうすでに街へと走り出していた。

「みんな早くー!ここ最高だよー!!」

 

ゼンシーナが微笑みながら言った。

「さあ、行きましょうか。ここが本当に『最高』かどうか、見に行くわよ」

 

🌟 つづく!

 


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