カール・グスタフ・ユング(1875-1961)
「考える事はとても難しい事
だからほとんどの人間は経験から判断する。」
心理学の三大巨匠の1人カール・グスタフ・ユング。フロイトが精神分析なら
ユングは分析心理学です。
父を牧師に母を霊能者にもつ内向的なユング、生活も裕福ではなく
どちらかというと貧しい家庭で育ちました。
大学で精神医学と出会い、これこそが自分にあった道だと治療研究に
励む日々を送ります。そんなある日ヒステリー患者の女性の治療をきっかけに
既婚者であったユングは不倫をしてしまいます。その関係は7年程
続くのですが結果、破局をしてしまいます。
そのころ、ユングはフロイトの"夢診断"に興味をもち2人は出会うことになります。
意気投合した2人、ユングはいつしかフロイトを尊敬し師弟関係へと
発展しますが"無意識"に対する考え方の違いやフロイトの"性への執着"が
もととなり2人は決別してしまいます。
その後ユングは幻覚などの精神的不調から一旦、精神分析の世界から退くことに
なりますが心理学クラブを立ち上げ精神分析学の確立に努めました。
ユングは精神分析にとどまらず歴史や宗教、錬金術、占星術など
オカルトやスピリチュアル的なことにも興味をもっていたとされています。
幼い頃の家庭環境や霊能者の血筋が原因なのかは定かではありませんが・・・
<シャドウ(影)
>
陰と陽、光があれば闇がある。人間にもこの二面性は存在し
普段の自分とはまったく異なる自分の性格を無意識に封じ込めている。
また封じ込められた性格は本来自分が認めたくはない性格なので
それを他人に見ると嫌悪感が芽生えてしまいます。
たとえば、
「彼は人の批判ばかりするから好きになれない」と
自分自身も相手と同じような批判をしていることに気が付きません。
<ペルソナ(仮面)
>
人は誰しもいろいろな仮面を付け生活している。
その人のもつ性格とは別に人はその場その時に応じていろいろな
仮面を持っています。親としての仮面、友人としての仮面、
仕事の時の仮面、好きな人といる時の仮面、逆に嫌いな人と接する時の仮面
わかりやすいところでよく、子供を叱っている最中の母親が急な電話応対で
声色が変わるっていうのもそうですね。
誰もが持っているその仮面、時には剥がれなくなり
その場に合っていないお面を付けてしまうと色々な問題を
起こしてしまう原因にもなってしまいます。
たとえば人材の教育指導の仕事をしている人がそのままのお面をつけ
家に帰ってまでそのお面のまま家族を教育指導していたら家族はたまりませんよね。
<タイプ論
>
人間を2つの態度(内向的or外向的)に分けさらに、
4つの機能(思考・感情・感覚・直観)に分類することで
8つのタイプに分ける事ができるとしました。
"態度"とは関心を自分に向けるのか、それ以外の事に向けるのか
"機能"とは物事を判断する基準になるもの。
<集合的無意識
>
フロイトの無意識の定義である
(意識と無意識の間には前意識がありバランスをとっている)
という考え方とは異なりユングは
意識の下には無意識があり、その奥ではすべての人々と繋がっているとしました。
たとえばなんの交流もなく文化の違いすらある人々であっても
伝説的な話やイメージする事は非常に似ていたり、他人であっても
同じことを思ったり、言ってみたり、シンクロしたりと人々の思考は
奥底で繋がっているとしました。
