認知心理学、学習心理学、行動心理学だけではなく

馴染みのあるところでは産業、スポーツ、恋愛、犯罪、災害、と

いろいろな分野の心理学があります。

 

これらの心理学は歴代の偉人達の思想や研究、実験やデータが

元となり各分野で発展をした心理学です。

では、1番最初の心理学とはどのようなものだったのでしょう。

 

今から約150年ほど前に実験心理学の父、ヴントが人の意識経験は

いくつかの要素で構成され、その意識内容を分析する事で人の心を

理解できるのではないかと考えられ"内観法"という実験が行われました。

 

※現在でも内観療法はありますがヴントの内観法とは異なります。

 

『内観法』

この実験にはメトロノームが使用されます。

実験者にはリラックスしてもらいメトロノームの

カチカチなる音に集中してもらいます。

リズムを上げたり下げたりしながらその時に

どんな感じがしたのか、どう思ったのかをたずね違いを

教えてもらうという実験でした。

 

その中でヴントは意識的感情は快と不快、弛緩と緊張、

鎮静と興奮に沿って変化すると結論づけ

「感情の三次元説」を唱えました。

しかし当時の多くの学者は賛同せず、感情は快と不快のみだと

考えられていました。

 

心理学の誕生は19世紀末、日本でいうと明治維新のちょい後くらい。

意外と長くはありませんチュー

 

ただこれはドイツのヴィルヘルム・ヴントが大学に心理学実験室を設立し

"心理学"という心を科学的に捉えるようになってからの事で

それより前に心や人間論については、ず~~~~~~~っとさかのぼって

なんと紀元前340年頃!!

 

古代ギリシャの3大哲学者の内の2人、

プラトンやアリストテレスによって哲学的に考えられていました。キラキラ

 

この頃を日本で例えるなら縄文土器が盛んに作られていた時代で

伝説的英雄ヤマトタケルすら誕生していません。モグラ

 

ちなみに心理学として日本に伝わったのは明治初期。

ヴントの弟子に教えを受けた元良勇次郎によって伝えられ

日本で初めて心理学の講義が行われました。

 

そんな長いようで短い心理学ですがいろいろな実験や研究などの成果、

そして議論を繰り返し、人間の行動に着目した行動心理学や

認知の仕方を研究する認知心理学、脳と心の関係について

研究された心理療法、成長で起きる変化を考える発達心理学など

今現在、人間にとってなくてはならない心理学へと

発展しています。ヒヨコ

 

 

育児にも疲れた・・

仕事も勉強もやる気がでない・・

対人関係が辛い・・・

楽しいことなんてなにもない・・

なんで自分だけが・・・

 

「はぁ・・・なんで生きてるんだろう・・・」

 

いろいろな辛さや苦しさ、悩み、憤り(いきどおり)は

いつでも身近にあり心を苦しめます。それは一生懸命に頑張っている証なのですが

心が疲れてしまえば生きる意味を見失ってしまったり

自分の存在価値を過小評価してしまい、さらに辛くなっていきます。

 

いったい自分にとって良い人生とはなんだろう?

 

「良い人生とは存在の過程であって状態ではない」

 

これはカウンセリングの神様と呼ばれるカール・ロジャーズの思想です。

人生とは迷路のようなもの。ただ普通の迷路とは違い1つの通路しかないわけではなく

その道順はいくつもの進み方があり無数の可能性がある。ただ

落ち込んでいる時や辛い時は下を向き別の通路を見落としてしまったり

不安で進むことをためらってしまうことがある。良い人生を送るには

柔軟な思考をもち、自分を信頼する事、自分の選択に責任を持つ事、そして

無条件で自分も他者も許し認める事、そして

これも経験だと前向きに思えることが大切だと。

 

心が疲れたのならまずはしっかり休むことが必要です。

緑の広がる森林でゆっくり自然を感じたり、好きな音楽を聞いたり

動物と触れ合ったり、ただ瞑想したりとまずは疲れ切った心を休めます。

 

そのことで

周囲の視線や反応に不安や恐怖を感じてしまうかもしれない

罪悪感を感じてしまうかもしれない

しかし

自分の人生は誰のものでもありません。自分らしく生きる事

それには周囲ではなく、ちゃんと自分が納得できるような決断が必要ですし

その決断をするには健康な心であることが大切です。

 

これからも良い事も試練もある道のりです。

「いろいろ大変な事もあったけど良い人生だったなぁ」と思えるように。

 

 

メラニー・クライン (1882-1960)

 

「生の本能と死の本能の争いは生涯続く」

 

児童精神分析においてフロイトの大人を基準として考える精神分析を

児童に使用した第一人者。

 

クラインは若い頃に父や大好きだった兄の他界により重度な"うつ"になってしまい

その治療がきっかけで精神分析を学んでゆきます。フロイトの影響を受け

思考や発想を支持するもフロイト自身が児童に対しての精神分析を否定的だった為

なかなか受け入れてもらえず苦労の末、イギリスへ渡り船独自の理論も形成し

クラインは瞬く間に名声を手にしていきます。

「対象関係論」やパーソナリティ障害の研究も行っていました。

 

気になるところでアンナフロイト(フロイトの末娘)との論争ですが

それはそれは激しいバトルだったようです。メラメラ叫びメラメラ

 

フロイトの精神分析を学び、児童向けの精神分析と同じ分野の2人でしたが

その方法や理論背景はまったく異なるものでした。

・アンナ論

未熟な自我をサポートし、成長することを見守るなど

教育的な配慮をしてからでなければ精神分析を適応させれないという姿勢でした。

子どもの外的な環境を重視するという所も重要な点です。

・クライン論

精神分析の技法を変更せず、子どもにもそのまま適用しました。

子どもの行動には自由連想と同様の意味が内包されているので、

それを直接解釈していき成人と同様の葛藤や苦痛、不安などを扱うことが治療的。

クラインの考えは児童の内面を扱っていく方向に特化していきました。

 

2つの全く違う理論でしたがお互いを批判し激論にはなったものの

その後、お互いの考え方も考慮し自らの精神分析に取り入れたりされました。ベル

 

 

 

 

 

小学生の頃、リトマス紙やアルコールランプを使った実験

顕微鏡で目に見えないものを見たり、なんの実験だったか忘れましたが汗

とても懐かしいですね。照れ

 

このように科学は変化や反応などで目に見て確認することができますが

心理学つまり"心"は目に見えるものではありません。サーチ

 

近年では脳の働きや反応を計測する事で理解もできるようになりましたが

昔はそんな便利な物あるはずもなく実験と観察、検査、調査などの

多くのデータによる統計が主流でした。

 

どうような感じかというと

まずは"仮説"をたてます。たとえばそれが

「エナジードリンクを飲むと元気になって仕事効率がはかどるのか?」

今回は"実験法"を使い調べてみましょう。

という仮説だとすると次は協力者集めです。

年齢や環境、生活習慣などできるだけ状況を同じ状態にします。

(この時点でアリやヒツジ、宇宙人はダメです)

次にその集団を2つのグループに分けます。

 

仮にAをドリンク飲むグループ、Bを飲まないグループ

こうやってグループ別であきらかに違いがあればそれが結論となります。

これを"実験観察法"といいますが観察法には他にも

その人のあるがまま(日常習慣)のなかで観察し気付いた事を

記録に残す"自然観察法"などもあります。

 

さて次は"検査法"。

身近なところで知能検査や学力検査、適応検査などありますが

このようなテスト方式を個人的にやったり集団で行うことで

その結果から人を理解しようとする方法です。カギ

 

最後は"調査法"ですが

研究の目的に応じて質問事項を記入した用紙に記入してもらう

いわゆるアンケート調査です。メモ

 

数々の統計をもとにして仮説を実証しながら心の動きや性質を

理解していきます。ひらめき電球