認知心理学、学習心理学、行動心理学だけではなく
馴染みのあるところでは産業、スポーツ、恋愛、犯罪、災害、と
いろいろな分野の心理学があります。
これらの心理学は歴代の偉人達の思想や研究、実験やデータが
元となり各分野で発展をした心理学です。
では、1番最初の心理学とはどのようなものだったのでしょう。
今から約150年ほど前に実験心理学の父、ヴントが人の意識経験は
いくつかの要素で構成され、その意識内容を分析する事で人の心を
理解できるのではないかと考えられ"内観法"という実験が行われました。
※現在でも内観療法はありますがヴントの内観法とは異なります。
『内観法』
実験者にはリラックスしてもらいメトロノームの
カチカチなる音に集中してもらいます。
リズムを上げたり下げたりしながらその時に
どんな感じがしたのか、どう思ったのかをたずね違いを
教えてもらうという実験でした。
その中でヴントは意識的感情は快と不快、弛緩と緊張、
鎮静と興奮に沿って変化すると結論づけ
「感情の三次元説」を唱えました。
しかし当時の多くの学者は賛同せず、感情は快と不快のみだと
考えられていました。

